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episode43

مؤلف: 朱音小夏
last update تاريخ النشر: 2026-07-21 05:14:25

若葉の母は「立ち話もなんだし3人とも上がりなさいな」と言うと家の中に招き入れた。

「母さん、父さんの海外赴任のこととか、ダニエルのこととか、オレ何も聞いてなかったんだけど......」

「いえね?サプライズしようと思って!」

「担任に聞いて初めて知ったよ......」

「あらま。ごめんなさいね?でも嬉しいでしょう?短期間だったとは言え昔ダニエルと仲良かったじゃない」

新と疎遠になっていた頃だったのもあり、その頃のダニエルは若葉にとって心の拠り所だったのはたしかだ。

「それで?ワカバ。ソチラの男は誰デスカ?」

ダニエルの問いに若葉は応えにくそうにしていると、新が代わりに淡々と応えた。

「オレは新。若葉の彼氏」

ダニエルはその言葉に目をまん丸くして驚いていた。そして次の瞬間、ダニエルは新の胸ぐらを掴むと低い声で話し始めた。

「アラタ......聞き覚えありマス。ワカバを悲しませた男デスネ?私は認めませんヨ......?」

「別にお前に認められる必要はない」

「ちょ、ちょっと2人ともやめよ?ね?」

新とダニエルの視線はバチバチで若葉はおろおろとしていると、席を外していた若葉の母が戻ってきた
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  • ひみつのお姫さま   episode56

    朝の寒さによって目を覚ました若葉は、隣に新がいる事に安堵する。自分でもこんなに新に依存してしまうとは思ってもみなかった。今は離れていた分の時間を埋めるかのように一緒にいる。若葉は抱きしめられている所から伝わる新の熱に、鼓動に、再び眠気が襲ってくる。そしてあと少しで寝入ってしまう所でセットしていたアラームが鳴った。「ん......。今何時?」「お、おはよう新。今6時。ごめん、学校に行く時のままアラームかけちゃってて......」「大丈夫だよ。おはよう、若葉」新は朝の挨拶をすると、寝惚けているのか、若葉の顔中にキスの雨を降らせた。「あ、あらた......くすぐったい......」「我慢して......。可愛い。若葉......」そしてとうとう新の口が若葉の口を塞ごうとしたその時であった。廊下からバタバタと言う足音が聞こえてきたかと思ったら、部屋の扉がバーンッと開かれた。そちらに目をやるとダニエルが仁王立ちをしていた。「おはようございマス!ワカバ!アラタ!朝食にシマスヨ!」「...おはよう、ダニエル。早いね」「アラタばっかりワカバを独り占めするのはズルいですからネ!」新は若葉との時間を邪魔されたのに若干イラつきを見せながら若葉と共にベッドを降りた。若葉がベッドから降りると、その瞬間、足を挫いてしまいバランスを崩した。しかし、新が抱きとめた事で倒れる事を免れた。「あ、ありがとう新......」「大丈夫?」「ちょっとバランス崩しちゃっただけだから大丈夫。安心して?」「そ?なら良かった」「チョットチョット!2人でイチャイチャしないで下サーイ!私も混ぜて下サーイ!」ダニエルはそう言うと若葉と新目がけて飛びかかってきた。「うわっ、ちょっと!」「ダニエル?!」そうして3人仲良くベッドへと倒れ込むと、ダニエルは楽しそうに笑い声を上げた。それにつられて、若葉と新も笑みを零した。「ダニエル、朝からテンション高すぎ」「ワカバとアラタがローテンションなだけデス!元気にいきマショ!」「仕方ないなぁ......」そうして3人でじゃれこんでいると、開かれている扉がコンコンと叩かれた。「お3人さん。朝から仲良しなのは良いが、朝メシ冷めるぞ?」「あ!いけまセン!そうデシタ!」「ダニエルも忘れてたんかいな。」「スミマセン、ナオミチ。2人とも!朝食に

  • ひみつのお姫さま   episode55

    しばらくして、「スースー」と言う寝息が聞こえてくると、新は安堵した。そしてベッドから降りると若葉を起こさないように部屋を後にしてリビングへと向かう。リビングにはダニエル、直道が揃っていた。「遅くなりました」「いや、構わねぇ。夜遅くにすまねぇな」「大丈夫デス。それより話しとは?」就寝する前、若葉がトイレに席を立った時に直道から、若葉のいない所で話しがある。と言われていたので、若葉が寝入るのを待って3人で集まった。「いやぁ......。オレも信じたくは無いんだが......。コレを見てくれ。」直道はそう言うと、数枚の写真を出してきた。そのどれにも若葉が写っていて、他に写っている人間の顔はペンで黒く塗りつぶされていた。「これは......。一体どこで?!」「......浩史の部屋だ。アイツ、昔からオレ達家族も部屋に入れたがらなかったから......。コッチにいる間に侵入してみたら案の定ってわけだ」「犯人はヒロシってコトデスネ......」「一体どうして......」「......ガキの頃から若葉の事を猫可愛がりしていたんだが...。それがまさかこういった行動をとることになるとは......」直道は頭が痛いと言ってこめかみを押さえた。そして、「これからどうするか......」と呟いた。「若葉は浩史さんを慕っているし、知ったらショックを受けるでしょうけど......。言わないわけにはいきませんからね......」「そうなんだよなぁ......。でも、いつまでもこのままにはしておけない。明日......、いや、もう今日か。オレが仕事から帰って来たら浩史の糾弾大会をしようか。それまでお前らも知らぬ存ぜぬを貫いててくんねぇか?」「分かりました」「了解デス!」「それじゃあ今日はもう休め」と直道が言うと、それぞれ部屋へと戻って行った。新は若葉を起こさないようにそっと部屋のドアを開けると静かにベッドへと潜り込んだ。「ん......?あらた......?」「あ、ごめん。起こしちゃった?」「大丈夫。どうしたの?」「あぁ、ちょっとトイレに行ってた」「......寒いから温めて?」若葉はそう言うと新に思い切り抱きついた。若葉のその行動に新は一瞬固まったが、これで若葉が安心するのであれば、と強く抱きしめ返した。「ふふっ......あったかい....

  • ひみつのお姫さま   episode54

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  • ひみつのお姫さま   episode52

    「新、1回家に帰った方が良くない?」「おばさんも心配してるだろ。」と若葉が言うと新は若葉と離れたくないと抱き着いて離さなかった。「新君。若葉に、"恋人"に迷惑をかけるのは良くないんじゃないかな?」「め、迷惑ではないけど......」「あ!それなら一緒にオレん家来てしばらくの荷造り手伝ってくれない?」「それなら......良いけど......」新は浩史に対してドヤ顔をして見せた。しかし、浩史は痛くも痒くもないという大人の余裕を見せつけてきたため、新はなんだか負けた気分になった。「浩兄、ダニエル。そう言う事だから少し留守番お願い出来るかな?」「分かったよ。気を付けてね」「アラタ!ワカバ独り占めズルいデス!」「まぁまぁ。すぐ2人で帰ってくるから。ね?」「......分かりマシタ」若葉はダニエルを説得させると新と2人で家を出た。「ハァ......。やっと若葉と2人きりになれた」そう言うと、新は若葉の手を握り歩き始めた。そして新の家へと向かうと丁度部活から帰って来た唯と鉢合わせた。「わ、わ、わ、若ちゃーん会いたかったよー!」「アハハ。おかえり、唯ちゃん」「おい、唯。若葉に抱き着くな」「男の嫉妬は見苦しいよ。お兄」「2人共...少し落ち着いて?ね?」「若葉が言うなら......仕方ない......」「でもどうして若ちゃんがお兄と一緒にウチに?」「冬休みの間、しばらく新にウチに来てもらう事になったんだ」若葉はストーカーの件は伏せ、ただ遊びに来ることになっているていで唯に話した。ちなみに新の母には報告済みである。「だから荷造りしに来たんだよ。いいから家入らせろ」「お兄ばっかりズルいぃ......!私も若ちゃんちに行きたーい!」「お前は部活に宿題があるだろ」「宿題があるのはお兄もでしょ!」「オレは若葉に勉強見てもらうから。ね、若葉」「......仕方ないなぁ」玄関先で賑やかにワイワイやっていたせいで母から、「いい加減家に入ってきなさい。」と言われた。そうして3人は家の中に入ると唯はリビングへ、新と若葉は新の部屋へと向かって行った。そして荷造りを進めていく。「これだけあれば、しばらくは大丈夫かな?」「勉強道具はちゃんと持った?」「ぐっ......!!持ちました......」「唯ちゃんに言った手前、きちんと勉強しなくち

  • ひみつのお姫さま   episode51

    「さっ、上がって上がって!新、ダニエル!紹介するね。直道おじさんの息子さんの浩兄......浩史さん!普段は京都のK大に通う大学2年生!」「K大?!メッチャ頭良いんですね......」「ハハッ。そんな事ないよ。えっと......新君、だね?」「は、はい」新は何故だか浩史に対して緊張してしまっていた。浩史は笑顔ではあるが、メガネの奥の瞳が笑っていないように見えたからだ。「新?どうした?」「ん?いや、なんでもないよ。大丈夫」今は若葉の不安を煽るべきでは無いと思い、新はなんでもない様を装った。「......浩史さんはいつからコッチに?」「僕?僕は先週からだよ。早く若葉に会いたかったからね」新は若葉は気が付いていないようだが、若葉を見る浩史の目には何やら不穏な物を帯びているように感じていた。「あ、オレお茶入れて来るね!浩兄も座って待ってて!」「私も手伝いマース!」「ありがとう、ダニエル」若葉がダニエルを連れキッチンへと入っていくのを見送ると、浩史はダイニングテーブルの席に着いた。それに倣って新も浩史の向かい側の席に着いた。「父さんから聞いたけど、若葉と新君は恋人同士なんだって?」「ひ、浩兄?!」「はい。オレは若葉とお付き合いさせてもらってます」「ふぅん......。君が、ね。」「......浩兄?どうかした?」「あぁ。いや、なんでもないよ?ただ、随分と人の良さそうな恋人をもらったなぁと思って」「......どうも」「私はまだ認めてませんケドネ!」「ちょ、ダニエル!」若葉は入れたお茶を持ってキッチンから出てくると、それぞれの前にお茶を置いていった。「ありがとう、若葉。それにしても...いくら父さんが夜来るからと言っても子供だけで暮らすなんて......心配だなぁ」「大丈夫だよ、浩兄。家事は皆出来るし、不用心に玄関を開けないようにするから」「そうだね。その方がいいよ。ちゃんと相手を確かめてからにするんだよ?」「もう!浩兄は心配しすぎ!」「大丈夫ですよ、浩史さん。オレ達ももう高校生で、そこまで言われる程子供ではありません」浩史の言葉に新は少し強めに否定するとお茶をすすった。若葉はなんだか新と浩史の間に溝がある事に気が付き、不安そうな顔をした。「新......?浩兄......?どうしたの?なんだか仲悪そうだよ?」「

  • ひみつのお姫さま   episode4

    天気は快晴。見事なまでの学園祭日和。そんな天気とは裏腹で、若葉のテンションはどんよりと曇っていた。「...とうとう来てしまった...。せめて雨でも降って来客数減ってくれればよかったのに...。」若葉が誰にも気づかれないように本当に小さく呟いたのだが、地獄耳のクラス委員長がその呟きを聞き逃すハズがなく。「なんてことを言うの佐倉君!学園祭と言えば晴れと決まっているものよ!そして、この学園祭に来たお客さんを1-3に集客するのよ!そ・の・た・め・に!桜ちゃん!よろしくね!」「...ハァ...」クラス委員長の言葉をかわきりに、クラス中から「桜ちゃんよろしくね!」「期待してるぜ!桜ちゃん!」と

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  • ひみつのお姫さま   episode2

    出し物が決まった翌日のホームルーム。さっそく若葉は女子達の着せ替え人形と化していた。どこから持って来たのかという程の大量の衣装達。様々なメイド服やゴスロリ、チャイナ服まで。ウィッグもロングを中心にいろんな髪型が揃っていた。「...チョット、まさかコレ全部オレが着るわけ...?」と、着せ替えが始まる前、若葉が恐る恐るクラス委員長に尋ねた。すると、彼女は目をこれでもかと見開き、「何を言っている?」と言わんばかりの表情を浮かべた。「佐倉君。クラス優秀賞は君にかかっていると言っても過言では無いのよ?そのためにはお客様に喜んでもらえるようにいろんな姿を見せる必要があるの。おわかり?」「...わ

  • ひみつのお姫さま   episode1

    学校行事の花形と言えば、学園祭だ。1年生にとっては入学して初めての学園祭なので、どのクラスもテンションが尋常でなく上がっていた。それは若葉のクラスも例外ではなく、出し物を何にするかで白熱していた。若葉はさほど興味がなく、ぼう、と外を眺めていた。だがそれがよくなかった。気づいた時には、出し物は喫茶店。若葉の担当はホールキャスト。若葉は血の気がサァっと引き、大声で「ムリムリ!」と声を上げ立ち上がった。しかし、クラス委員長はそんな若葉の元へと行くと、ヒョイっとメガネを取り上げた。「佐倉君。君の可愛らしさを活かして是非とも客寄せパンダになっておくれよ。大丈夫。当日は可愛らしさを倍増させてあげるから

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