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第218話

作者: Raisaa
帝国病院。

長い廊下は鼻を刺すような消毒液の匂いが立ち込め、白々しい蛍光灯の光が異常に眩しく感じられた。そして、濃霧のような重苦しい緊張感が、その場にいる全員の上にのしかかっていた。

皆、ほぼ同時に到着した。誰もが同じように顔をこわばらせ、青ざめ、不安に駆られた表情を浮かべていた。

ディリアンが廊下に姿を現した瞬間、彼は足早に大股で歩み寄ってきた。その視線は刃のように鋭く、張り詰めた呼吸に胸を激しく上下させていた。

「ディリアン……」

オデットの声は震えていた。息子の目に宿る明確な殺意と怒りを前に、彼女は恐怖を隠せなかった。

「なぜ、母上があいつのそばにいなかったんだ!?」

ディリアンは周囲の目など一切気にせず、怒鳴りつけた。

「用事があったのよ。だから、セレーネとノエルには先に帰るように言って……」

オデットの声は途切れ途切れだった。

ディリアンはギリッと歯を食いしばった。彼はスヴェンと共に駆けつけ、イラルドもデイジーとモナを連れて到着したばかりだった。さらにその後ろからは、ベラとラグナルが息を切らして追いついてきた。

「閣下、奥様は!?」

イラルドが早口で尋
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