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政変~契り1

Author: 夏目碧央
last update publish date: 2026-07-31 15:36:27

 遥貴の、18歳の誕生日がやってきた。宮殿のバルコニーには、尊人や君子、瑠璃子も並び、そこへ王冠をかぶった遥貴が登場し、国民の祝福を受けた。これを、1日に何度か繰り返す。国民はそのたびに入れ替わり、のべ10万人が訪れた。

 首相が宮殿へやってきて、遥貴にお祝いの言葉を述べた。それから、やはりというべきか、こんな話があった。

「陛下もやっとご成人あそばされまして、何よりでございます。つきましては、王族の安泰の為に、是非王妃を迎えていただきとうございます。」

その場には遥貴と未来と、尊人と健斗がいた。場が一瞬凍り付いたようだった。尊人もかつて首相からそんな風に言われ、拒み、だが結局王妃を迎えた。

「しかし、まだご結婚は早いのでは?陛下はともかく、お相手の女性だって、18歳では早すぎるのではないでしょうか。」

未来が思わず言った。遥貴は考え込んでいて、何も言わなかった。

「形だけでも構わないのです。お子様をお持ちになるのはもう少し先でも構いませんし。ただ、公務に支障が出てきますので。お相手を年上にするという手もありますね。2歳くらい年上でも構いませんよね、陛下。」

首相は馴れ馴れしく遥貴に
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     遥貴の、18歳の誕生日がやってきた。宮殿のバルコニーには、尊人や君子、瑠璃子も並び、そこへ王冠をかぶった遥貴が登場し、国民の祝福を受けた。これを、1日に何度か繰り返す。国民はそのたびに入れ替わり、のべ10万人が訪れた。 首相が宮殿へやってきて、遥貴にお祝いの言葉を述べた。それから、やはりというべきか、こんな話があった。「陛下もやっとご成人あそばされまして、何よりでございます。つきましては、王族の安泰の為に、是非王妃を迎えていただきとうございます。」その場には遥貴と未来と、尊人と健斗がいた。場が一瞬凍り付いたようだった。尊人もかつて首相からそんな風に言われ、拒み、だが結局王妃を迎えた。「しかし、まだご結婚は早いのでは?陛下はともかく、お相手の女性だって、18歳では早すぎるのではないでしょうか。」未来が思わず言った。遥貴は考え込んでいて、何も言わなかった。「形だけでも構わないのです。お子様をお持ちになるのはもう少し先でも構いませんし。ただ、公務に支障が出てきますので。お相手を年上にするという手もありますね。2歳くらい年上でも構いませんよね、陛下。」首相は馴れ馴れしく遥貴に問いかけた。遥貴は首相の顔を見たが、返事をしなかった。「とにかく、候補を選んでおきますので。それでは、失礼します。」首相は深々と礼をして出て行った。「遥貴。」尊人が優しく遥貴に声をかけ、肩に手を乗せた。「パパはあの、麗良さんと結婚したんだよね?形だけの結婚を。」すっかり低くなった声で、遥貴はそう言った。「遥貴、大人になった事だし、パパは辞めて父上にしようか。健斗の事はダディでもいいけれど。」尊人がそう言った。「父上?そうだね、じゃあ、父上、結局麗良さんとは別れて、父上はダディと、麗良さんは他の男性と結婚したよね。僕がこれから選ばれた人と形式上の結婚をしたら、相手の女性は幸せになれるのかな?どう考えても、幸せじゃないよね?」遥貴が言う。「そうだね。でも、王妃を迎えないのは、現実的には難しいかな。」尊人が静かに言う。「僕は、未来と結婚する。」遥貴が言うと、未来は、「お前が誰と結婚しても、俺はずっと傍にいてお前を守る。心配するな。」と即座に言った。遥貴は未来をじっと見た。未来は頷いて見せた。分かっていた事だ。遥貴が王妃を迎えるであろうこと、もし遥貴にその気がな

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