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第84話

Author: Léo
last update publish date: 2026-05-30 00:01:31

メガーヌは父親がリビングを出て行くのを待った。廊下の彼方に足音が消えるのを確認してから、すぐに母親の方へ身を寄せ、急ぎ足でささやいた。

「ママ……話さなきゃいけないことがあるの。私にもよくわからないことなんだけど」

ロンダは眉をひそめた。興味をそそられて。

「なにごと?」

メガーヌはうつむき、まだ手にした花束のリボンを神経質に弄った。声がわずかに震えた。

「私がコレンの家に行った日のこと、覚えてる? 彼が私に全然構ってくれなかった日」

「ええ、覚えているわ」

「あの日……私、彼に気づかれずに携帯を取って……シャンテルにメッセージを送ったの。彼になりすまして」

ロンダの目が見開かれた。口がぽかんと開く。

「なに……! あなた、そんなことを……?!」

声が一
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