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第977話

Author: 星柚子
あの時、川岸市で自分を襲った殺し屋の件には、音凛も関わっていた。

この件だけは、絶対にこのまま終わらせるつもりはない。

若菜はすでに逮捕された。

次は音凛が、自分のしたことの代償を払う番だった。

もっとも、川岸市の事件では、音凛はすべての罪を若菜になすりつけている。ここから先を追及するのは、おそらく容易ではないだろう。

通話記録や若菜の供述だけでは、決定的な証拠とは言えない。

だが、それでも構わない。

音凛のような人間が、手をまったく汚さずに生きてきたはずがない。

あの事件以外のところから調べ始めればいい。

奈穂は信じていた。音凛が永遠に尻尾を出さないなど、あり得ないと。

「何を考えてる?」背後から正修の声が聞こえた。

彼女はスマートフォンを置くと振り返り、そのまま彼の腰に腕を回した。

今は気分が良かったせいか、思わず甘い言葉が口をつく。「あなたのこと」

正修は眉を上げ、くすりと笑った。「俺は今、君の隣にいるけど?」

「だから何?」奈穂は胸を張って言い返す。「隣にいるからって、あなたを想っちゃいけないの?本当に、私がどれだけあなたを愛してるか分かってないんだ
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