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第633話

Author: 結奈々
「大丈夫か?」遥真は大股で近づいてきた。その目には隠しきれない心配が浮かんでいる。

柚香は気に入ったコートを選んでいる最中で、きょとんとした顔をした。「え?」

「時也から、承輝が君の後をつけて来たって聞いたんだ」遥真は誤解されたくなくて説明する。「君に危害を加えるようなことをするんじゃないかと思って」

「?」柚香は首を傾げた。

承輝なら、もう帰ったんじゃなかった?

そう言おうとしたその時、突然、外のドアが閉められた。

バタン!

かなり大きな音が響く。

遥真はわずかに眉をひそめ、ドアノブを引いた。

「ドアを閉めたの、健太だ」外を横切った人影が一瞬見えただけだったが、柚香にははっきり分かった。

遥真はドアノブを握ったまま動きを止める。

そして、どこか複雑な感情を含んだ目で彼女を見た。

弁解したかった。だが、柚香が信じてくれるか分からなかった。

「あなたとは関係ないって分かってる」

柚香は彼のことをよく知っている。こんな小細工をする人ではない。

「たぶん、私たちを仲直りさせようとしてるんでしょ。少し強引な手を使っただけ」

「じゃあ、君はそれを望んでる?」遥真は
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