《憑依転生〜私を断罪した男の溺愛に抗う》全部章節:第 51 章

51 章節

第50話:協力

御堂がゆっくりと私に近づく。私は緊張で喉をごくりと鳴らした。最悪な状況だ。もしこれで見つかったりしたら、今後は御堂に近づくことすらできなくなる。「そこに誰か――」もうだめだと思った瞬間。その場に現れたのは――「お疲れ様。」「……代表?」私を御堂から見えないように庇ったのは、なんと朔夜だった。「ああ。俺だ。」「帰りが被りましたね。では、私はお先に失礼します。」「ああ、気をつけて。」すっかり油断した御堂が、自身の車に乗り込み、エンジンをかけた。彼の車が去るまで、朔夜は私を見えないように庇い続けていた。助かった……でも。「どういうことか、説明してもらおうか?なぜ、あなたが、御堂の車を?」私の前に朔夜が立ちはだかる。そうなるとわかっていた……。朔夜の顔は相変わらず、光咲として出会った当初の通り険しい。だが、御堂さえ去ればなんとでも言い訳できる。朔夜に変に疑われず、御堂を調べてもおかしくないというシチュエーション。それは……私は覚悟を決め、朔夜をじっと見上げた。「あの人――庭園で私を襲った犯人に似てるんです。だから気になって……」ここで、御堂の名前を使わせてもらう。「なに?でも、当日顔は見てないと言っていたじゃないか。」「確かに顔は見ていません。でも……あの時の犯人と身長や体格が似ているんです。」「身長と体格か……それが、御堂の車を調べようとした答えになるのか?」朔夜は鋭く言及した。「はい。なります。当日、彼の車が近くにあったという証拠があれば、犯人がわかるのではないかと思ったので…&
last update最後更新 : 2026-07-10
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