真弘の瞳孔が急激に収縮し、思考が完全に白紙に染まった。修一の喉仏が上下に動くが、声にならない。手に入れたばかりの冷や汗が掌に滲む。震える指先をそのネックレスへと伸ばすが、触れる寸前、まるで高圧電流に弾かれたかのようにバッと手を引っ込めた。二人の視線が交差する。互いの瞳の奥には、隠しようのない恐怖と錯乱が渦巻いていた。「佳乃の……」「佳乃の、ネックレスだ……」二人の脳裏に、同じ過去の情景が鮮明に蘇る。佳乃が13歳になった年、真弘と修一は連れ立って彼女に一つのネックレスを贈った。チェーンには三つのリングが通されている。中央の小さなリングが佳乃。それを挟み込む二つのリングが真弘と修一。――俺たちが永遠にお前を守り抜く。絶対に離れたりしない。そんな誓いを込めたプレゼントだった。あれからずっと、佳乃はそのネックレスを肌身離さず着け続けていた。二人が紗耶香のために彼女を理不尽に傷つけた時でさえ、一度たりとも外すことはなかった。そのネックレスが今、海の底から見つかった。持ち主の姿だけを消して。これまでずっと目を背け、決して認めようとしなかった凄惨な事実が、鋭い刃となって再び二人の喉元に突きつけられる。佳乃は本当に死んだ。骨の欠片すら残さずに。絶望的なまでの悲しみが、その場にいるすべての者の間に蔓延していく。ぽつり。誰の目から零れ落ちた涙だろうか。それは大粒の雨に混じり、暗い海へと溶けていった。ゴロゴロ、ドーン!空を引き裂くような稲妻が走り、血の気を失った二人の男の顔を青白く照らし出す。真弘の視界が雨水で滲んだ。目の前の世界がぐにゃりと歪む。頭の中では、一つの声だけが狂ったように旋回し続けていた。佳乃が死んだ。この世界でたった一人残された、最愛の妹が死んでしまった。修一はひどく荒い息を吐いていた。胸が激しく上下し、呼吸をするたびに肺が引き裂かれるような痛みに襲われる。当然の結果だ。とうの昔に分かっていたはずだった。あれほどの大爆発と、海を焦がすような炎。そこから生還できる人間などいるはずがない。あろうことか彼たちは、佳乃が逃げ出さないように、その身体をロープで固く縛り上げていた。助かるわけがない。どうして生き延びられるというのか。それでも、
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