まず、ピアノの透明感を学ぶなら'One Summer's Day'(久石譲)が抜群だ。単純な和音進行と反復するモチーフで情景をきめ細かく描く手法は、レムの静かな献身性に合う。次に、ミニマルで繊細な重なりを学べるのは'Comptine d'un autre été: L'après-midi'(ヤン・ティルセン)。短いフレーズを繰り返しながら徐々に感情を増幅させるやり方は、場面の積み重ねでキャラクターを際立たせるのに向いている。さらに、深い悲哀と弦のうねりを取り入れるなら'On the Nature of Daylight'(マックス・リヒター)を参考にすると良い。長いサステインと和音の崩れ方から、切なさを引き出すテクニックが学べる。