『The Lord of the Rings』のガンダルフが『You shall not pass!』と言うシーンを思い出しますが、あの緊張感の中なら『Fear not』という古風な表現がぴったり。時代劇の翻訳で使われることもあります。『No need to fret』は少し上品で、母親が子供をなだめるような優しい響きがあります。
言葉の選び方次第で印象がかなり変わる。僕はこの台詞を英語にするなら、話者のキャラクターと場面をまず想像する。粗暴で短く言い切るような口調なら"Maybe it was the other way around"よりも"Maybe I had it backwards"や"Maybe I got it backwards"がしっくりくる。どちらも主語が自分に寄っているため、反省や認識の転換を自然に示せる。
落ち着いた内省的な場面なら"Perhaps it was the other way around"や"It might have been the other way around"の方が丁寧でニュアンスを残せる。逆にコメディや日常会話で砕けた表現を出したければ"Maybe it was the other way 'round"と省略して格好をつけるのもありだ。
字幕や吹替では文字数制限や演技のリズムも重要だから、短くて意味が通る"Maybe I had it backwards"を頻繁に選ぶかな。個人的には、台詞の持つちょっとした照れや悔しさを英語でも伝えたい派で、そこを軸に訳語を決めることが多い。
『てっきり』を英語に訳す時のニュアンスを考えると、結構奥が深いんですよね。基本的には 'I thought for sure...' が一番近い表現だと思うんですが、文脈によっては 'I was convinced that...' とも言えます。
例えば『てっきりあなたがやったと思った』なら 'I was certain you did it' とも訳せます。重要なのは、思い込みや確信が裏切られた時の驚きを含めること。『ジョジョの奇妙な冒険』でディオがジョナサンに倒されるシーンを見て『てっきり勝つと思ってた』と言うなら 'I totally thought he would win' がしっくりきます。