この言葉に似た表現で思い浮かぶのは『三つ子の魂百まで』かな。幼い頃の性質は年を取っても変わらないという意味で、根本的な性格の変わりにくさを表現している点が共通している。
『馬鹿は~』の方がより辛辣だけど、『三つ子~』は諦めに近いニュアンスを含んでいて、使うシチュエーションが微妙に違う。どちらも人の本性の変わりにくさを指摘しているけど、前者は相手を変えようとする諦め、後者は最初から期待しない諦観みたいな違いがある気がする。
面白いことに、英語には『You can lead a horse to water, but you can't make it drink』(馬を水辺に連れて行けても、水を飲ませることはできない)という諺がある。これも似たようなニュアンスで、人の性質を変えることの難しさを表現している。
この言葉は日本の軍歌『月月火水木金金』の歌詞として広く知られていますが、実際の起源はさらに古いようです。
調べてみると、明治時代の海軍将校・秋山真之が使ったとされる記録があり、当時の厳しい軍隊文化を反映した表現だったと言われています。戦前の軍隊では「精神論で全てが解決する」という風潮があり、この言葉はその象徴的な表現として受け継がれていきました。
興味深いのは、同じフレーズが太平洋戦争中のアメリカ海軍でも『There are no stupid questions, only stupid people』として使われていたこと。厳しい訓練環境では似たような発想が生まれるのかもしれません。
この言葉を初めて聞いたとき、ちょっと笑ってしまった覚えがあります。本当に馬鹿は風邪をひかないのか?と考えると、実際にはそうじゃないですよね。
この表現の背景には、鈍感な人は些細なことでは動じないというニュアンスがあるようです。風邪のひき始めに気づかないほど鈍感だったり、無理を押してでも動き回るような人を指して使われることが多い。
面白いことに、似たような表現が他の文化にも存在します。英語では'Fools rush in where angels fear to tread'という諺がありますね。無知であるが故に大胆に行動してしまうという意味で、多少共通点を感じます。
実際の医療的観点から言えば、ストレスを感じにくい性格の人は免疫力が高いという研究結果もあるので、あながち間違いとは言えないかもしれません。
英語のことわざで似たニュアンスを探すと、'Ignorance is bliss'という表現が近いかもしれません。直訳すると『無知は幸せ』ですが、知らない方が悩まなくて済むという意味合いを含んでいます。
ただし、日本語の『馬鹿は風邪ひかない』にはもっと身体的な頑健さのニュアンスもあるので、'What you don't know won't hurt you'(知らないことはあなたを傷つけない)とも少し違います。個人的には、'Fools live carefree lives'(愚か者は気楽に生きる)という言い回しがしっくりくる気がします。文化背景の違いを考えると、完全に同じ意味の英語表現はないかもしれません。