『The Last of Us Part II』のアビーは最初、憎悪の対象として描かれるけど、プレイヤーが彼女の視点で物語を進めるうちに、複雑な感情が生まれるんだよね。彼女のトレーニングシーンや仲間との絆を見ると、単なる悪役じゃなく、自分の正当性を信じる人間として描かれている。
ゲームデザインのすごいところは、敵対的なキャラクターに共感を覚える仕掛けにある。アビーの父親が医者で、彼女自身も傷ついた存在だと知るにつれ、プレイヤーの感情は揺さぶられる。善悪の単純な二分法を壊すこうした描写が、現代のゲーム叙事詩の深みを作ってると思う。
'The Last of Us Part II'でエレンがノーラを追い詰めたシーンは、複雑な感情を呼び起こした。
暴力的な復讐劇の最中に、敵キャラクターの人間性が突然浮かび上がる瞬間だった。ノーラが恐怖に震えながら仲間の名前を叫ぶ声は、単なる悪役という枠を超えて、同じように愛する人を守ろうとするただの人間だと気づかせてくれた。
このシーンの真の力は、プレイヤー自身が加害者であるという自覚を強制するところにある。コントローラーを握った手が、抵抗できない相手を痛めつけるために動かざるを得ない矛盾は、ゲームという媒体でしか表現できない感情的な衝撃だった。