偽の妻は辞める。本物の令嬢は超大物に嫁ぐ
結婚記念日の前日、吉野唯(よしの ゆい)は、松尾雅人(まつお まさと)が偽物の婚姻届受理証明書で5年間も自分を騙していたことを知った。
雅人はすでに彼の義理の妹と入籍して子供まで作っていたのだ。
唯に子供を産ませないため、雅人は4年もの間、避妊成分を混ぜた薬やサプリを飲ませ続けていた。
唯はここでようやく目が覚める。自分は最初から、あの二人の関係を隠すための道具に過ぎなかったのだ。
真実を知った唯は、実の家族の元へ戻る。そして兄の勧めを受け入れ、盛沢市を去って政略結婚することに同意した。
雅人は、唯がただ怒っているだけだと思い込んでいた。身寄りのない唯は、最後には泣きついて謝ってくると信じていたのだ。
しかし再会したとき、唯は大富豪・吉野家の令嬢になっていた。超一流セレブの御曹司と腕を組み、富と権力を手にしていた。
雅人はようやく激しく後悔し、目を潤ませながら唯に縋り付いた。しかし唯は一瞥もくれずに言い放った。「結婚して子供までいるようなバツイチの男なんて、もういらないわ!」