エリートの道を捨てた幼馴染たちが後悔した
「終身適性評級」の結果発表。
クラスの底辺である貧困生・小林弘斗(こばやし ひろと)が叩き出したのは、総合評価200点台という無残な成績だった。
だが弘斗は、僕・森田和紀(もりた かずき)の二人の幼馴染――内海咲子(うつみ さきこ)と石川琴美(いしかわ ことみ)をたぶらかし、あろうことか肉体労働者の掃き溜めである「外縁開発院」へ一緒に志願するよう唆した。
弘斗にすっかり洗脳された二人は、その狂った提案を快諾してしまう。
泥舟に乗ろうとする二人を必死に引き留める僕を、彼女たちは「弘斗への嫉妬だ」、「性根が腐っている」と冷酷に罵倒した。
見かねた僕は親たちに根回しし、申請締め切り直前に彼女たちの志願先を「中央科学院」へと強制修正してやった。
半年後。
単身で外縁開発院へ送られた弘斗は、いじめを苦に飛び降り自殺した。
遺体を引き取って戻ってきた幼馴染たちは、逆恨みから僕を屋上へと拉致した。
「和紀が邪魔して、弘斗と同じ学校に行かせてくれなかったから……弘斗は一人でいじめられて、飛び降りる羽目になったのよ!」
「あんたも弘斗のところへ逝きなさい!」
無情にも屋上から突き落とされ、僕は全身を強く打ち据えられ凄惨な死を遂げた。
しかし、再び目を開けると……
時はまさに、二人が弘斗との同道を承諾した「あの瞬間」に巻き戻っていた。
今世では、お前たちが自ら最底辺へと堕ち、その人生を破滅させていく様を、特等席で高みの見物と洒落込んでやろう。