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7話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2025-10-13 16:19:05

翌日。

今日は御影さんと一緒に虎おじさまから招待されたパーティーに参加する予定。

その前に、虎おじさまへのプレゼントを買いに行くのだけど……。

私は自分のスマホに目を落とし、何度も何度も確認する。

スマホには、御影さんからのメールが画面に映っている。

言葉少なに、簡潔な文章は御影さんの私に対する態度を表しているよう。

けれど、それでもいい。

「御影さんと、お買い物に……一緒にお昼もとれる……」

ふわふわ、と胸に温かさと嬉しさが込み上げる。

中学生の頃以来だろうか。

御影さんと一緒の時間を過ごすのは。

「だめ……御影さんは、お祖父様の言いつけを守ってるだけ。勘違いしちゃ駄目だわ……」

でも、と考えてしまう。

もし、御影さんと子供の頃のようにお話する事ができたら。

子供の頃のように、御影さんが笑ってくれたら。

どれ程、嬉しいだろう。

「もしかしたら、私が何か御影さんに失礼な事をしてしまったのかもしれないものね……」

子供の頃の事は、あまり鮮明に覚えていないけど。

きっと、私が何かしてしまい御影さんの気分を害してしまったのかもしれない。

そして、私はすぐに謝らなかったのだろう。

だから、礼儀正しい御影さんは怒って、そして疎遠になっていってしまったのかも。

「今日のお食事で、少しでも御影さんと昔のようにお話したい」

私は、時間になって到着を知らせる御影さんからの連絡に、急いで部屋を出た。

「お待たせしました」

マンションの地下駐車場。

私が駐車場に降りると、御影さんは既にマンション出入口で、待っていてくれていた。

車内の後部座席からちらり、と御影さんは私に視線を向け、窓を下げて「乗ってくれ」と口にする。

「あ、ありがとうございます」

私は御影さんにお礼を告げてから、彼が乗っている後部座席の反対側に回り、乗り込む。

車に詳しくはないけれど、いつも御影さんが乗っている私用の車ではない。

会社の社用車だろうか。

(そっか……私とパーティーに出席するのは、仕事……)

少しだけ、ちくりと胸が痛む。

けど、それもそうだ。

御影さんは、仕事で今回のパーティーに参加するのだ。

だからこそ、私と一緒に参加してくれるし、パートナーを務めてくれる。

私が車に乗り込むと、運転手がゆっくりと車を走らせた。

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