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第2396話

Author: かおる
それ以降、重要な意思決定を除き、雲井グループの細々とした業務はすべて仁志が引き受けた。

星は毎日、自然に目が覚めるまで眠った。目を覚ますと、枕元にはいつもちょうどよい温度の蜂蜜水が置かれていた。

仁志は彼女の食事について一週間単位の細かな表を作り、毎食を前もって用意して、栄養素とカロリーまで記していた。

果物は洗って切り分け、手を伸ばせば届く場所に置かれていた。たまに食べたくなるおやつまで、妊娠中でも安心して食べられるものに置き換えられていた。

ある日の午後、星がふと梅が食べたいと一言漏らし、そのまま昼寝した。

目が覚めると、枕元に白い小鉢が置かれていた。中には、きれいに洗われ、水滴のついた新鮮な梅がいくつか入っていた。

横に一枚のメモが押さえてあった。仁志の筆跡は相変わらず鋭い。「空腹のまま食べるな。牛乳はキッチンで温めてある」

星はそのメモをしばらく見つめ、やがてきれいに折りたたんで化粧台の引き出しに入れた。

その引き出しには、もう何枚ものメモがたまっていた。どれも捨てられずにいた。

妊娠中期に入ると、星のお腹は急速に膨らんだ。

双子を妊娠した体への負担は、一人
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Comments (2)
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宮東真
三年前、二人ともメンタルががたがたで、この状態では幸せになれなさそう…ってくらい追い詰められてたあの頃とは雲泥の差。 子供は欲しいけど怖い、星に嫌がられるのが怖い、自分と同じ道を行くことになったら怖い。 仁志、まともな状態だとこうなるんだなあ…。 その不安を「あなたは誰にも教わらなくても人を愛することを知った、そんな人が大切にしてくれるのだから大丈夫」と伝えられる星。 あの頃、二人ともどれだけ違ってたかよくわかる。 仁志あの感じで子供めちゃくちゃ好きなんだ。翔太と伶の世話してた時、役割としてやってるのかと思ってたけど、本当に可愛がってたんだ。 だからあの気難しい子達にあんなに懐かれてたんだ。
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nocccoo
今までとの落差が激しくて、この穏やかで微笑ましい空気は「番外編に入ったから」だと信じてもいいですか? 読んでいて、嬉しい気持ちと「何か起こるんじゃないか…」という不安が入り混じって、終始ソワソワしています(笑)
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    それ以降、重要な意思決定を除き、雲井グループの細々とした業務はすべて仁志が引き受けた。星は毎日、自然に目が覚めるまで眠った。目を覚ますと、枕元にはいつもちょうどよい温度の蜂蜜水が置かれていた。仁志は彼女の食事について一週間単位の細かな表を作り、毎食を前もって用意して、栄養素とカロリーまで記していた。果物は洗って切り分け、手を伸ばせば届く場所に置かれていた。たまに食べたくなるおやつまで、妊娠中でも安心して食べられるものに置き換えられていた。ある日の午後、星がふと梅が食べたいと一言漏らし、そのまま昼寝した。目が覚めると、枕元に白い小鉢が置かれていた。中には、きれいに洗われ、水滴のついた新鮮な梅がいくつか入っていた。横に一枚のメモが押さえてあった。仁志の筆跡は相変わらず鋭い。「空腹のまま食べるな。牛乳はキッチンで温めてある」星はそのメモをしばらく見つめ、やがてきれいに折りたたんで化粧台の引き出しに入れた。その引き出しには、もう何枚ものメモがたまっていた。どれも捨てられずにいた。妊娠中期に入ると、星のお腹は急速に膨らんだ。双子を妊娠した体への負担は、一人の場合とは比べものにならない。頻繁に腰が痛み、夜は寝返りも打ちにくくなり、靴を履くためにかがむことさえ一苦労になった。ある日の午後、星はソファに座って自分で足の爪を切ろうとしたが、何度試しても手が届かなかった。諦めて爪切りを置こうとした時、横から伸びた手が、彼女の手から爪切りを取った。仁志が目の前にしゃがみ、彼女の片足をそっと持ち上げて自分の膝に載せた。仁志はうつむき、細長い指で爪切りを握ると、ゆっくり一本ずつ切っていった。切り終えた後は、ヤスリで丁寧になめらかに整えた。窓から差し込む陽光が、彼の横顔を斜めに照らしていた。伏せたまつげと集中した表情は、まるで何か神聖なことに取り組んでいるかのようだった。星は喉の奥が急にきゅっと詰まるのを感じた。「仁志」仁志は顔を上げずに答えた。「ん?」星は言った。「こんなにされたら、甘やかされすぎてダメ人間になっちゃう」仁志は毎日、大半の時間を彼女の世話に費やしている。かつて雅臣が毎日仕事に追われ、彼女の出産にすら立ち会わなかったのとは、雲泥の差だ。星が妊娠してから、仁志は出張すらしなくなった。取引先がどれほど遠

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