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第643話

Author: 結奈々
「本当にくるのか?」常和は、念を押すようにもう一度尋ねた。

昭彦は以前の件で父にわだかまりを抱いていた。相手が高齢でなければ、話すことすらしたくなかったほどだ。「向こうにいる。自分で聞けばいい」

常和は不満そうな顔をしたが、それ以上は何も言わなかった。

あの頃は親子の仲があそこまでこじれていたのだ。今こうして多少なりとも関係が和らいでいるだけでも十分だ。

「柚香のほうは?」

「俺が話してみる」昭彦は少し考えた末、結局引き受けた。

柚香は幼い頃から自分のそばで育ったわけではなく、神崎家とも深く関わっている。

もともと両家の関係は決して良好とは言えない。将来、彼女が自分の株式を相続するとなれば、周囲が反対するのは目に見えていた。

最終的に全員を納得させることはできるかもしれない。だが、そのために払う代償は決して小さくない。

それならいっそ、一度の食事の席で遥真に睨みを利かせてもらったほうが早い。

昭彦が向かったとき、柚香たちはちょうど真帆と凛音と一緒に陽翔を連れてゲームを終えたところだった。次のゲームが始まりそうになったその時、昭彦が歩み寄って声をかける。「柚香、少し話
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