沈黙。 長すぎる沈黙。 それから。 「今朝、海岸で遺体が発見されました。最初の所見が、あなたの妹さんに一致する可能性があります。」 心臓が止まる。 指が受話器にこわばる。 「……可能性が、あると?」 「はい。身元確認が済むまでは、何も断定できません。ご遺体はサン=ルネ病院に移されました。」 病院。 まただ。 いつも、すべてが始まりすべてが終わる場所。 うまく話せない。 自分が何をしているかもわからずに電話を切る。 タニアが近づいてくる。青ざめている。 「何て言ってたの?」 私は彼女を見る。 「誰か見つかったって。」 それだけしか言えない。 誰か、と。 リラと言うことは、すでに裏切りに思えるから。 病院までの道のりは、目覚めた悪夢だ。 空は低く、汚れた灰色。 雨がフロントガラスに招かれるように降りかかる。ゆっくりと、しつこく、すべてを洗い流したいかのように。 私は何も言わない。 タニアは、時々、同じく無言のまま、私の手に手を置いている。 彼女の指は温かく、人間的だ。 私が完全に沈むのを唯一防いでいるもの。 サン=ルネ病院の前で、私の脚は前に進むことを拒む。 数ヶ月前にここに連れ戻された、打ち砕かれたあの男に、再びなったように感じる。 しかし今回は、確認のために呼ばれたのは私の妹だ。 両親はすでに来ている。 母はくしゃくしゃのハンカチを指で握りしめている。 父は、動かず、虚ろな目で、崩れ落ちまいとするかのように顎を固く結んでいる。 アレクサンドルもいる。土気色で、目の光は消えている。 誰も話さない。 待つことは、恐怖よりも重い。 警部が私たちを廊下に導く。 足音がタイルに反響する。乾いて、規則正しく、ほとんど厳かだ。 もはや何も感じない。 歩く。ただそれだけ。 身元確認室のドアの前で、彼は立ち止まる。 「準備はよろしいですか?」 答えはない。 母は目を閉じ、うなずく。 警部がゆっくりとシーツを持ち上げる。 そしてすべてが固まる。 これは…私が予期していたものではない。 私が恐れていたものではない。 遺体は、いや、女性は、まだ息をしている。 彼女のまぶたがかすかに震える。
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