〈了解。ところで、街中を疾走して回った結果かすみさんには会えたのか?〉 その三雲のメッセージに、弥一は猫が親指を立てているスタンプを送ると、立て続けに、 〈なんなら今一緒に本家にいる。〉 三雲は吹き出しに"⁉︎"がついたパンダのスタンプを送ってきてから、 〈まじかよっ!すごい急展開だな!〉 〈だな。俺自身も驚いてる。けど、両親もちょうど帰国してたからさ、ちょうどいいかなとも思って。それはそうと、仕事が終わったらお前もウチに来るのか?〉 〈まあ、何はともあれ良かったじゃないか!ん?俺がお前の家に?何で?〉 〈両親もだけど、先週から咲希もこっちに帰ってきてるからさ。〉 三雲が何と返そうかと考えているうちに、 〈俺とかすみさん、お前と咲希とでダブルデートってのも楽しそうじゃない?〉 三雲は目を見開くと、 〈いつから?〉 いつから自分と咲希との関係に気づいていたのか。 〈俺のこと舐めすぎ。咲希が帰ってくる度に有休取られたんじゃ、気づかないほうが無理がある。そこまで鈍くないっての。〉 三雲は苦笑して、 〈悪かったよ、黙ってたこと。とりあえず、俺は、今日仕事が終わった後は真っ直ぐ家に帰るよ。お前は久々の家族水入らずなんだろ?楽しめよ!〉 〈ああ、ありがとう。じゃあ、また来週な。〉 三雲が送ってきたゴリラが車で走り去るスタンプに、弥一はフッと笑うと、携帯電話をデニムのポケットにしまう。 そろそろ晩御飯の時間だな、そう思った弥一は部屋を出ると階下へと降りて行った。 そしてリビングのドアを開け中へ入ると、皆もうすでにダイニングテーブルの椅子に座っているのが目に入る。 かすみの左隣には咲希が、正面には巴が座り、斜め左にジョンが座っている。かすみの右隣の空いた席に座ろうと弥一が動いたのも束の間、その席に早苗がサッと腰をおろした。 「ん?」 早苗がかすみの右隣に座ったことにも驚いたが、それよりなにより、 「あれ?俺の席は?」 その一言に、ジョンは弥一を可哀想なものを見るような目で見てきた。 再度弥一が「俺の席は、って聞いてるんですけど?」 巴は厳しい目を弥一に向けると、顔は弥一に向けたまま左を指差した。 弥一が巴のその指を辿った先で、リビングの奥の小上がりになった座敷に食器が置かれ
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