「京......京司......」「......お前が震えてどーすんだよ。オレなら大丈夫。何もされてない。お前が...叶弥が助けてくれたから。それに絶対助けに来てくれるってしんじてた。......ありがとう」「ホントに......無事でよかった」叶弥はそう言うとオレを強く強く抱きしめた。......まるでどこにも行かせないかのように。大事なものを守るかのように。伝わってくる叶弥の体温の温かさに、オレは安心して眠ってしまいそうになる。そんなオレの様子に気づいたのか、叶弥は「眠ければ寝てていい。組に着いたら起こすから」と言ってきたので、オレはその言葉に甘んじて目を閉じた。どれくらいの時間が経っただろう。車が停止したのを感じ取り、オレは目を覚ました。どうやら組に帰ってきたらしい。目を覚ましたオレに気づいた叶弥が、「京?」と名を呼びながらオレの顔を覗き込んできた。「ん......はよ、叶弥」「少しは休めたか?」「おぅ。今日は迷惑かけて悪かったな」オレがそういうと、叶弥は「違うだろ」と言ってきたので、オレは謎に思っていると、「迷惑なんかじゃねぇ。......オレこそお前に謝るべきだろう。油断して、傍にいたのにお前を攫われてさ......怖い思いさせて悪かった」「叶弥......お前こそ怪我ないのか?スタンガン思いっきり食らったろ」「あのくらい平気だ。むしろあんなので気を失うなんてダサい所を見せた」「お前も怪我がなくて良かったよ。......ありがとう。お前の存在があったからこうしてきぜんとしていられる。叶弥、好きだよ」「!お前、不意打ちかよ......。デレが突然すぎなんだよ」オレが気持ちを素直に伝えると、叶弥は顔を真っ赤にした。「フハッ!顔真っ赤!ウケる(笑)」「笑うなよ......。クソッ......」そんなやり取りをしていると、前方から咳払いが聞こえてきた。「お二人とも......オレいますんで。イチャつくなら部屋で頼みます......」......オレは運転手の存在を忘れていたことに恥ずかしくなって叶弥を突き飛ばしてしまった。
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