夜斗は念願の回らない寿司に舌鼓をうち、それはもうたらふく食べた。ついでに、高級白ワインも飲んだ。こんな贅沢が許されるなんて玲央さまさまだ。そしてタワマンへと戻ってくると、玲央は部屋へあがろうとはしなかった。「レオどうした?」「ごめんよ、ヨル。僕はまだ仕事が残っていてね。」「それでオレがいくら勧めてもワインを口にしなかったのか。」「そういう事。ヨルの仕事も出来るように整えてくるから少し遅くなる。」そう言うと、玲央は夜斗の身体を引き寄せた。「いい子で待っていておくれよ?僕だけの猫ちゃん?」「早く帰って来てね?ダーリン?」そんな軽口をたたいて夜斗は玲央お見送る。さて、いい気分だし、またジャグジーにでも浸かるとするかな。夜斗は浴室へと行き浴槽にお湯をためる。たまっていくお湯を見つめながら、夜斗は今日一日を振り返った。まさか、ヨウタに仕込まれた技術が本当に役立つ日が来るなんて、思ってもみなかった。そして、まだ彼を忘れられていない自分にも驚いた。「...ヨウタ...」彼の名前を小さく呟く。もう完全に吹っ切れたと思ったのに、いまだに夜斗の心を占める。今、どうしている?オレの事忘れた?少しは探してくれた?「ハッ。...自分から逃げ出したくせに。女々しいの。」夜斗は服を脱ぐと、冷水を浴びて自分の心を静める。熱く火照った身体に冷水は心地よい。そして、少し冷えてきたかな、と思った頃にジャグジーに身を沈める。あぁ、いい湯だなぁ。現実にこんなセリフをつくとは思わなかった。ダメだ。ヨウタの事は忘れよう。今、オレを飼っているのはレオだ。そう思い夜斗はジャグジーから出ると。バスローブに身を包み、あの大きなベッドへとダイブした。酒が回ったかな。眠気が襲ってきた。玲央が帰って来るまでひと眠りだ。ここは病院?あれ?どこかで見た光景だ。「夜斗...、お願いだ。早く目を覚ましておくれ...。君がいないと僕は...」ヨウタ?なんで泣いてるんだ?大丈夫。オレならここにいるから。だから泣かないで。「夜斗...せっかく自由になったのに...。こんな事になるなんて...。」自由になれたのは全部ヨウタのお陰だろう?何言ってるんだよ。あの雨の夜にオレを拾ってくれたのはお前なんだから。だからそんな顔しないでくれよ。「そうだ!退院したらまた美味しいものでも食べに行こう!なんでも好きな物ご
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