二人は荒野と化したアクアストールを踏みしめながら、聳え立つサウンズロッドを見上げていた。「カタリナ。もう少しで全てが終わる。」 そう言ったロシェの表情からは、いろんな思いが伝わってきた。「そうね。思い返せば全てがここから始まったわ。」 カタリナがそう言うと、ロシェは被りを振った。「思い出に浸るのは後にしよう。今は目の前の敵に集中するんだ。」 ロシェはそう言いながらサウンズロッドの屋上に目を向けていた。カタリナもつられるようにそこに目を向ける。やはりこの国の王はそこで待っていたようだ。「よく来たな。」 カムはそう言った。カタリナははじめて見る王の姿を目に焼き付ける。「あぁ。」 ロシェは静かな声でそう答えた。「隣にいるのが炎の巫女か。華奢な割に相当な手練れだと聞いている。」 カムはカタリナに向けてそう言った。「えぇ。そうよ。あなたを葬るために地獄の底から這い上がってきたのよ。」 カタリナのその言葉を聞いて、カムは大きく笑ってみせた。「好きにすればいい。ここまで辿り着けたのならな。そんなことよりも、七人のマフィティスアと三体の人型兵器をたった二人で倒してしまうとはな。全く恐ろしいものだ。」「おまえと話をしにきたのではない。古の機械を出せ。」 ロシェは強い口調でそう言った。「まぁ待て。あれは極端に太陽を嫌っていてな。」 カムはそう言いながら、右手を挙げて部下に合図を送った。「古の機械よ。聞いているか?これより約束通り人工気候装置を破壊する。」 カムはそう叫んだ。「そんなことをすれば、古の機械が夜の間好き放題できてしまうのではないの?」 カタリナの問いかけにカムは笑って答えた。「俺はどちらでもいいんだ。先祖が作り上げた至高の兵器。古の機械が世界を滅ぼすのか、伝説の空の王が救うのか。それを見届けたいだけだからな。」 空を覆っていた結界が壊れた。人工気候装置が破壊されたのだろう。辺りに夜の帳が降りた。「空の王。せいぜい楽しませてくれ。」 カムはそう言うと、サウンズロッド内部へと姿を消した。おそらくどこかからかこの戦いを傍観しているのだろう。「カム=スカーデッド。」 ロシェは噛み締めるようにその名を呟いた。カタリナも湧き出てくる怒りを抑えきれずに拳を強く握る。「古の機械の相手は僕が一人でする。カタリナはサウンズロッドへ入
Last Updated : 2026-06-30 Read more