異国での最初の冬、私は帰国せず、初めてのクリスマスを外国で過ごした。街の窓には温かな明かりが灯り、外ではちらほらと白い雪が舞っていた。ソファに座り、冷えたコーラのグラスを手にしながら、今の静かな時間を味わっていた。猫を1匹飼い始めていた。名前はコーラという。遠く異国の地でも、この子だけはそばにいてくれる。午前零時を回った瞬間、窓の外で花火の音が鳴り始めた。猫を抱いたまま、大きな窓の前に立ち、花火を眺める。その時、ドアベルが鳴った。扉を開けると、真っ赤な薔薇の花束が目の前に差し出された。澄んだ声が響く。「なつめ、メリークリスマス!」真っ赤な薔薇の花束の向こうに立っていたのは、他でもない、蓮だった。(おわり)
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