تسجيل الدخول「......そう言えば、部活はどうしたの?」「璃亜がピンチかもしれないのに部活なんてしてる場合じゃないだろう。現に危ないところだっただろう?......それにしても......」「?」「あの三人まだ何かするつもりだぞ?気を抜くなよ?」「なんだか怖い気しかしない」璃亜がそう言いながら不安がると。楼は璃亜を抱きしめる腕に力を入れた。「大丈夫。もうオレが離れずに守ってやるから。......だからもうあの三人と二人きりになったりしないようにな」「う、ん」「だから、もう今日は帰ろう」と、楼が言うと二人は揃って家路へと着こうとした。と、その時だった。一人の男子生徒が二人の前に現れたのである。その男子生徒とは、同じクラスで、璃亜を階段で躓かせた、森であった。「あ、あのよう......雛形、話しがあるんだ。あ!心配だったら楼も一緒でもいい!」「......どうする?璃亜」「......ここで良かったら聞くよ」「!ありがとう」そして。森は話し始めた。話の内容はもちろん純恋の事についてであった。森と純恋は所詮幼馴染で、昔は結婚の約束をする程対等で仲の良い関係であった。純恋の性格もとても優しいかった。しかし、高校で楼と出会ってからまるで人が変わったかのような人間になったという。「......オレ、まだ佐伯ちゃんの事好きだからさ、佐伯ちゃんに言われるがまま雛形に酷い事をしてきた。それについて謝りたい!悪かった!!」「......正直関わらなければいいか。と思っていたから別に謝ってもらわなくても良かった。でも、森君の誠意を無碍にするような事はしたくない。......よかったら、"友達として"仲良くしていかない?」「!!雛形、ありがとう......!!」楼は二人のやり取りを見てやれやれと首を振った。璃亜は前世からそうだ。何に対しても、誰に対しても優しすぎるのだ。......そんなところが魅力の一つであるのだが。「......って、何手を握ってんだよ!森!その手を離せ!!」「な、なんだよ!別にいいだろ?!お前の物じゃないんだから!」「残念でしたー!璃亜とオレは恋人同士ですー!」「......本当か?雛形」「恋人と言えば恋人、かな?でも今は楼君、僕の事攻略中だから」「友達以上、ギリギリ恋人。みたいな?」というと森は不思議そうに首をかしげる。それを聞
璃亜にとって今日一日の学校生活が早く終わった。今日は図書委員の当番でもないため、真っすぐ新しい家へと帰る事にした。「璃亜!もう帰るのか?「うん。用事もないしね。楼君は部活でしょ?頑張ってね。あ、家に帰ってきたら朝言った通り聞きたい事があるから。それじゃ」自分でも冷めた態度になってしまったかと思っている。しかし、駅での純恋の言葉......楼は璃亜に何かを隠している。そう思いながら人気の少ない廊下を歩いていると、突然背後から口を塞がれ空き教室へと連れ込まれた。そしてそのまま机に身体を縫い付けられる。「いった......なに?」「ジュリアス。お前が悪いんだぞ?オレ達を蔑ろにするから......」犯人は一之瀬兄弟であった。この二人はまだ自分を諦めないのか......と感じた。「兄様方。私はもうあの頃のように貴方たちの言う事を聞く事はしません。離してください。学校でこんな事をすると停学......最悪退学になりますよ?」璃亜の強い言葉に二人はグッと押し黙ってしまった。そこへ待ち構えていた純恋がしびれを切らせて姿を現せた。「ちょっと!あんた達二人がかりなのに、何もたもたしてるのよ!早くしないと呼び出した楼が来ちゃうじゃない!!」「え?楼君?」「そうよ!あんたがこの二人に穢されるところを見て軽蔑させる作戦なんだから!」「......ふーん。やっぱりそういう事か」純恋が作戦を包み隠さず璃亜へと暴露すると彼女の背後から一人の男子生徒が。もちろん正体は楼である。「ろ、楼!違うのこれは......」「何が違うの?この手紙、お前だろ?佐伯。気づいてたんだよ。お前ら三人が何かを企んでいたのを」「そ、そんな......で、でも!本当は貴方は私の物になるはずだったのよ?!だって私は貴方の婚約者!!ね?今世こそ私と結ばれましょう?」純恋が楼に詰め寄り抱き着く。その様子を見た璃亜は心がズキンと痛むのを感じた。しかし、楼は純恋を自分から引き離すと一発。軽いビンタをしたのだった。純恋は頬を押さえ涙目で楼を見つめると、そこにいた楼はとてつもなく冷たい目をしていた。「佐伯、一之瀬。オレはお前らを許さない。すぐにここから出ていくのであれば教師には何も言わないでいてやる。......さっさと失せろ」楼がそう言うと三人は逃げるようにその場を去って行った。「......ハ
璃亜は電車に揺られながら純恋の言った言葉の意味を考えていた。『彼女は一体何者なのか』『彼女とロメオの関係はなんなのか』。そんな事が頭の中をぐるぐると回っていた。もし、彼女に楼をとられてしまったら......考えただけでも恐ろしくなってしまう。「......あ、璃亜!!」「!あ......ごめん、ボーっとしてた。なに?」「何じゃない。顔色、凄い悪いよ?......まさか、佐伯に何か言われたか?!」ほら。楼はこんな時も鋭い。隠し事なんて最初から無理だったんだ。「......今日、家に帰ったら聞きたいことがあるんだ。それまでは、そっとしておいて」「璃亜?」「あ、ほら。もう駅に着くよ」璃亜は話を逸すと、無言で電車を降り、そこから学校までは一言も話さなかった。そんな璃亜の様子に楼は"今日一日、純恋と璃亜には注意しておかなくては"と感じた。学校に着くと、璃亜はクラスメイト達から囲まれる事態となった。「雛形君どうしたの?!コンタクトになってる!イメチェン?」「メガネが壊れちゃって......新しいの作ってるんだけど出来上がるまでは仕方なく」「えー!いいじゃん!これからもコンタクトでいよーよ!楼君と並ぶとと眼福だし♡」クラスメイト達は璃亜と楼をくっつけてスマホで撮影会を始めた。それを面白くなさそうに陰から見ているのは純恋と一之瀬兄弟であった。「ちょっと。あんたらの弟でしょ。なんで捕まえとかないわけ?」「オレ達だってジュリアスの事は喉から手が出るほど欲しいさ!......だがお前の所の王子が邪魔なんだよ」「お前こそ、王子に相手にされてねぇじゃないか!昔からそうだったよな。パーティー会場で必死こいて金魚の糞してる癖してさ」「う、うるさいわね!私だって......私だってロメオ様に振り向いてもらいたいわよ!」実は、前世で起きた戦争の発端はこの三人が仕掛けたものだった。スカーレットはロメオを自分の物にするため。アーロンとディオンはジュリアスを自分たちの物にするため。なぜ戦争を起こすことになったのか。それはジュリアスとロメオが密会をしているのを知ったからである。そのためこの二人を引き離すために仕向けたものであった。「何が何でも今度こそロメオ様を手に入れるんだから......!!」「とはいっても一体どうすれば......」「......二人がロメオ様よ
週明け、璃亜と楼は学校へ行くべく駅で電車を待っていた。「......楼君は朝練とか行かなくていいの?この時間の電車じゃ朝練出来ないでしょ?」「月曜は朝練がないんだよ。......それに璃亜と一緒に登校したいし。なんで?」「楼君が一緒だと......周りの視線が痛いんだよ......」璃亜が周囲を見渡すと、あちらこちらから女性の視線が送られてきていた。璃亜はその視線にため息をつく。「視線が痛いって......オレだけのせいじゃないと思うけどなぁ」「?どういう事?」「璃亜だって視線を集めてるんだよ?......主に男の」「は?」「だから一人で登校させるのが心配なんだよ」たしかに言われてみれば男性もチラホラとこちらを見ているのがうかがえた。でもそれが自分に向けられたものだとは思ってもみなかった。......何でこうも男から見られるのかが分からない。可愛い顔とは言われるが、そこまで女顔と言う訳ではない。「......何で僕、男の人から目をつけられるのかが分からないんだけど......」「それは......どこか危うい色気?ていうか、さ。」「色気......?」璃亜は楼の事をじとーっと見る。楼はその視線に堪えられなくなり、そっぽを向いた。と、その時だった。楼の背中にドンッという衝撃と柔らかな感触が襲ってきたのっだった。「ろーうっ!おはよ♡」「......佐伯、こういうのはやめろって言ってるよな?」「いいじゃない!私と貴方の仲なんだもの。そ・れ・に!いい加減"純恋"って呼んでよ」「オレとお前の仲ってなんだよ。ただのクラスメイトだろ」襲ってきた正体は校内一の美女と男子が騒いでいる"佐伯 純恋"であった。彼女は事あるごとに楼に構ってくるので、楼はうんざりしていた。彼女が自分に構ってくる理由は分かっている。彼女に記憶があるか無いかは分からないが、彼女は前世のロメオの婚約者である、"スカーレット・オベール"なんのだ。「あら?この子誰よ。なんで楼と一緒にいるわけ?」「......ほんとお前って失礼だよな。璃亜だよ。雛形 璃亜」「うっそ!あの野暮ったいメガネ陰キャ?!メガネしてないと誰だか分らなかったぁ!」純恋はその豊満な身体を楼に押し付けながら璃亜へと目をやった。そして「ふーん......」と呟くと何を考えてか一瞬で楼から身体を離し、璃亜へと
楼は考えた。いかにして璃亜を攻略するのかを。たしかに今は両思いだし、恋人と言っても過言ではない。......と、思う。しかし、だ。今の璃亜には危機感と言うものが足りていない。自分のポテンシャルには気づいていないは、愛想は振りまくは......こっちの心配を考えていない。「......ん。楼君!!」「ハッ!ごめん璃亜。どうかした?」「どうかした?じゃないよ。宿題分からないから見てほしいって言ったの楼君じゃない」「アハハ......ごめん。考え事してた」"考え事"と言うと、璃亜は不思議そうな顔をして見つめてきた。そんな様子に楼は「可愛いなっ!!クソッ!!」と内心冷静ではなかった。「ところで璃亜。オレ達の関係は?」「?義兄弟」「もう一つ大事なものがあるだろう?」楼が璃亜に問いただすと、璃亜は顔を真っ赤にして小声で答えた。「......こ、恋人?」その答えを聞いて、楼は心の中でガッツポーズをした。そして、向かいに座った璃亜に口づけを送った。「!!な、何、急に!」「ハハッ。顔リンゴみたいに真っ赤だよ?そんなに恥ずかしい?」「は、恥ずかしいとかじゃなくって......」楼は立ち上がると璃亜の隣に座った。そして璃亜の手を取ると、口づけを落とした。そしてそのまま腕に唇を這わすと、璃亜はくすぐったさと若干の快感を拾ってしまい下半身を隠した。そして楼は璃亜に耳打ちをした。「......もしかして、感じた?」「!ち、ちが......」「じゃあどうして前隠すの?」楼は自分はもしかすると"S"かもしれない。と思うとなんだか楽しくなってきてしまっ楼は、璃亜の身体をそっと床に倒すと、身体を撫でつけていった。「ふっ......あっ、くすぐった、い......!」「くすぐったい?感じてるの違いじゃないの?」そうおもちゃのように弄んでいると、璃亜は初めての快楽に涙を流してしまった。それに慌てたのは楼である。流石にやりすぎたか?!と後悔をし、戸惑っていると、璃亜が楼を押し倒し返してきた。「り、璃亜......?」「......僕だって男だよ?やられっぱなしは面白くない」そう言うと、璃亜は楼の首筋に顔を埋め、ガリっと噛みついた。そして、初めて璃亜の方からキスをしたのである。触れるだけだが二人は心地よく感じていた。「ふふっ。参ったな。攻略するつもりが逆に
どたどたと音を立ててしまっていたので、友成も瑠々花も何事かと心配になって様子を見に来た。そこにあった光景は危惧していたものとは違い、ベッドの上で抱き合いながら寝ている楼と璃亜の姿があった。「友成さん、今度こそあの子たちをを幸せにしてあげましょう。私たちの手で」「そうだな。しかし驚いた。前世では父親違いと言う事を隠していたというのに......」「惹かれるものは親子そっくり」「そういえば璃亜の父親は......」「エルダリシア国王です。あちらに記憶はありませんでしたが。前世と一緒で女好きのクズでした」普段温厚な瑠々花から"クズ"と言う言葉が出てくるとは......なかなかレアである。しかし、だ。ここまでよく璃亜に前世の母と言う事をバレずに来たものだと友成は感心した。瑠々花曰く、「璃亜ちゃんの前ではちょっとおバカなふりをすれば大丈夫」とのことであった。案の定ばれずにこの年まで生きてこれた。友成はもう子供たちも高校生だし話してもいいんじゃないかと思ったが、何でも「二人の幸せが確実なものになってから」と言う瑠々花なりの親心であった。「ん......?あれ?」「おはよう璃亜君。よく眠れたかい?」「ハッ!僕なんで寝て......て、楼君?!暑いし、重いし、恥ずかしいよ!」「んン?あと5分......」「おーきーてー!!」璃亜の必死の説得?もあってか、あれから10分後に楼は目を覚ました。「アー......せっかくいい気分で寝てたのに親父マジ使えねぇ......」「喧嘩なら買うぞ?文系だが鍛えている方だ」「ハーイ、ハイ!こんなところで喧嘩始めないの。もうじき宅配ピザが届く頃よ。さぁ、リビングへ行きましょう」そして四人はリビングへと向かった。リビングへと行く際中も楼は璃亜の手を離さなかった。それに抗議しようとした璃亜だったががっちり恋人繋ぎであるのと、幸せそうに笑う両親に水を差すようなことはしたくない。璃亜はため息をつきつつも、この幸せな空間は心地いいし悪くないと思っている。この日の夕飯は宅配ピザ。出来立てでとても美味しそうだ。そう言えば、ルメリア川での逢引きの時、ピザの様なものを持って行った事があった気がする。そう考えると懐かしいものだ。楼も同じ事を思っていたようで、二人は目が合うと、顔を見合わせ笑い合ったのであった。夕飯を済ませ、風呂からも上
ご馳走を母と二人でたいらげ、風呂に入って自室へとやって来ると、璃亜はベッドにダイブした。朝、痴漢にあったと思ったら、校内カースト上位の楼に助けられ、何故かひどく懐かれた。そして、学校から帰って来ると、母が再婚すると言うビッグニュース。なんだかジェットコースターの様な一日であった。...そう言えばLINEよこすように言われてたな。璃亜はベッドから起き上がると、机の上に置いたカバンからペンケースを取り出し、中からIDの書かれた紙を手にすると再びベッドへと戻る。「えーと...?ID検索っと。...あった。」検索した際出てきたのは、可愛らしいポメラニアンのアイコンで"ROU"との表示が。璃亜は思
あれから何とか午後の授業をこなし、璃亜は図書委員の仕事に向かおうとした。その時、楼が声をかけて来たのだった。「雛形、これから図書委員?」「あ、う、うん。蔵之君は部活?確か弓道部だったっけ?」「!知っててくれたんだ。...嬉しい。」「そ、それで何かあった?」そう問いかける璃亜に楼は耳打ちをした。「電車、まだ怖いでしょ?オレ一緒に乗るから。帰り玄関で待ってて。」「!」璃亜は囁かれた耳をバッと抑え顔をリンゴの様に真っ赤にした。そんな璃亜の様子を微笑ましそうに楼は見やると、「また後でね。」と声をかけ去って行った。「ぼ、僕どうしちゃったのかな...?」自分の気持ちに整理がつかないで
その日の学校は散々であった。遅刻の理由が痴漢によるものだという事がクラス中に知れ渡ってしまったからだ。「雛形ぁ、お前痴漢にあったとか嘘だろ?楼まで巻き込んで何考えてんだぁ?」「ホントだとしても、雛形君に痴漢するとか男も見る目なぁい(笑)」カースト上位にいるクラスメイトはどうもこう弱いものに絡むのが好きだな。こういうのは無視するに限る。しばらく好き放題言わせていると楼が璃亜の元へとやって来た。「お前らさぁ。オレ、ちゃんとこの目で見てたんだけど?なんで雛形が嘘言ってるとか言うわけ?」「く、蔵之君...」「いや、でもさ。佐伯ちゃんみたいに可愛い子だったら、痴漢にあったとかわかるよ?でも
"ガタンゴトン、ガタンゴトン"と今日も今日とて電車にその身を揺られながら学校へ向かう。この時間は通勤通学による満員電車となっているため、身動きがなかなかとれない。そのため、いつもの様に、雛形 璃亜は痴漢にあっているのであった。"気持ちが悪い"。今日はいつにも増してねちっこいやつであった。「あと学校まで二駅...。早く着け。早く...。」そう思い我慢している時だった。急に触っていた感触が無くなり何事かと思い顔を上げると、痴漢の手を掴んで捻り上げている人物がいた。「おい、おっさん。痴漢してやがったな?次の駅で一緒に降りてもらうからな。」「な!なんだお前!わ、私が痴漢をしていたという証拠は







