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第二十三話

Author: 百瀬 三月
last update publish date: 2026-06-28 18:51:52

景佑は息を荒げ、下を向いていた。

「流石に疲れたな……」

「……っは、だな」

「でも、まだやることがあるぞ」

二人は呼吸を整え、檻がある方向へ歩き始めた。

黎慈はブラムを使っても開けられなかったことを話した。

「どうやら鍵が必要なわけか……」

「…めんどいな」

同感だ。

「RPGとかだったら敵を倒すと落とすとかあるが……」

そんな都合のいいものはなかった。

探さなければならない。

黎慈が考え込んでいると、景佑が上を指差した。

「もしかすると……あそこの窓」

「現実のあの場所は体育教官室なんだ」

「もしかしたら、あそこに鍵が……」

「できることもないし、行ってみるか」

二人は庭に続く扉を開け、階段を上って体育教官室へ入った。

中は誰もおらず、静まり返っている。

「?誰もいないぞ?」

「じゃあ望み薄かなあ~」

そう思った瞬間、物陰から人が出てきた。

「なっ、お前!」

そこにいたのは夏樹和寿だった。

しかし、現実の和寿とは明らかに雰囲気が違う。

人ではないような、異様な気配をまとっていた。

「黒幕が早くもお出ましってか……」

景佑は今にでも襲いかかりそうな体制だった。

「ネズミ風情が城内を
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