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第481話

Author: 風羽
美羽は二階のバルコニーに立つ琢真を見つけると、ふわふわの声で叫んだ。

「お兄ちゃん、早く降りてきて!きれいな灯りがいっぱいだよ!」

その声に釣られるように、輝が上を見上げる。

老いも若きも、二人の男の視線が空中でぶつかり合った。

琢真は真っ直ぐに彼を見つめ、一歩も退かない。

しばし視線が絡み合い、やがて茉莉の声が響いた。

「お兄ちゃん!パパが線香花火いっぱい買ってきたよ!」

琢真の瞳がわずかに揺らぎ、やっと返事をした。

「今行く」

部屋に戻り、ロングダウンを羽織り、クローゼットから羊毛のマフラーを二本取り出す。

階下に降りると、妹たちをひとりずつ捕まえ、丁寧に首元へ巻いてやった。

茉莉は「暖かい!」と笑みをこぼす。

だが美羽は不満げに頭を振る。

琢真はきゅっと結び直して言った。

「我慢しろ。風邪引いたら大変だ」

その時、輝が倉庫から束になった線香花火を持ち出してきた。

火を点け、少女たちに手渡す。

群青の暮色のもと、星のように瞬く灯りに照らされ、美羽と茉莉の笑顔は雪の白さに溶け込むように明るく、無邪気に輝いていた。

足元には厚く積もった雪。けれど二人
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