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第348話

作者:
涼は昨夜のことで、静香が自分と一緒になってくれると思っていた。まさか彼女が、最初から雅也と別れる気など毛頭なかったとは!

「どういうことだ?別れる気がないなら、昨夜の俺たちは一体何だったんだ!?」

「昨夜のことはただの過ちよ。何もなかったことにしましょう。それに、雅也はあなたの親友でしょ。もしあなたが彼の彼女と関係を持ったなんて知れたら、あなたたちの友情にもヒビが入るわよ」

「何もなかったことにするだと?そんなことできるわけないだろう!」

彼は怒りに任せて静香の腕を強く掴み、はっきりと言った。

「雅也はもう、お前に対して少しの愛情も残していないんだぞ。お前はいつになったらその現実を受け入れるんだ?」

パァン!

静香は手を上げて彼を平手打ちし、怒りに満ちた目で言った。

「これは私と彼のことよ。あなたにとやかく言われる筋合いはないわ!」

涼は怒りのあまり笑い出した。

「そうか!なら勝手にしろ!」

彼は床に落ちていた服を素早く拾い集め、身に着けるとそのまま部屋を出て行った。ドアが震えるほどの音を立てて閉まった。

個室に一人取り残され、静香の張り詰めていた表情がようやく
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