All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 751 - Chapter 760

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7. 「異世界ほのぼの日記3」249

-249 いつ何時でも礼を欠くべきではない- 好美が頬を膨らませる中で理事長は研究生に重要な質問を投げかける事にした、結愛自身の頭に浮かぶ質問は先程以上に重要でそれに対する回答によっては下手すれば自らが最も大切にしている学生を警察に突き出す事になるが本心ではその様な事はしたくなかった。結愛「ガーガイ、もう1つ質問させてくれないか?」ガーガイ「さっきから何なんですか、大切な事を聞いて来ているのは分かりますがしつこいですよ。」結愛「すまねぇ、悪いとは思っているんだが重要な事なんだ。頼むから協力してくれ、今一番の手掛かりを掴んでいるのはお前なんだよ。」 確かに唯一犯人と思しき人物と関わったと思われるのは目の前のバハムートだけだ、しかし誰にも疲れというものがやって来るのでしつこくするのはどうかと思ってしまう。ただ俺からも頼むから協力してやってくれよ、な?ガーガイ「致し方ないですね・・・、どうされました?」結愛「いや・・・、ちょっとした事なんだ。本心ではなかったとは言え、お前一応さっきまでティアマットだっただろ?あの監視カメラにかけられた魔力はお前自身の物なのかな・・・、ってさ。」クォーツ「待てよ、それに関しては俺とエリューがガーガイの魔力じゃ無いかって言ったじゃ無いか。」 一見魔力は全て同じの物に思われるがサプリメントの効果などと同じで(と言って良いのか分からないが)個人差が多少はあるみたいなので各々の魔力には特徴があるからガーガイと全くもって同じ魔力を放つ者がいるとは考えづらい、まさかと思うがコピー能力でも持っている者がいるとでも言うのだろうか。いや待て・・・、転生者達が持つ『複製』の能力だったら・・・。クォーツ「それは絶対にねぇ、きっとあんた達はさっき言ってた重岡とか言う奴が『複製』を使ってガーガイの魔力を再現したと思ったかも知れんが俺のくそ親父が言ってた通りそいつには何の能力も与えてはいないみたいだからあり得ねぇ。」 だったら「誰が」「何の為に」義弘の脱獄を手伝ったと言うのだろうか、わざわざ難攻不落と言われたこのネルパオン強制収容所に赴いてまで何をしようと・・・。 そんな事を考えていると窓の外からドスの利いた声がした、先程全員がガーガイを見かけた場所と全く同じだったので何となく既視感があったが今は別問題。声「私達だ、私達が貝塚義弘を開放した
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7. 「異世界ほのぼの日記3」250

-250 嘘により奪われた全て- 突然だがこれは数百年も前の事、当時ヌラルを含めた黒龍(ブラックドラゴン)族は他種族の龍達と何も変わる事も無くダンラルタ王国にある大きな山の一角で平和に暮らしていた。先程のヌラルの様に『人化』をして麓の村や他の2国の住民とも交流を持っていた上に積極的に農業に励んでいたりもしていたので周囲の住民に向けて採れたての野菜を販売したりもしていた、実はヌラルの両親もそうだった。 そんなある日、ヌラルの母親が娘を連れていつも通り山の麓にある村でその日の朝採れたばかりの野菜を販売しに行った時の事。普段なら母親が荷物を降ろした瞬間に村の住民達がこぞってやって来ていたのだが、その日は誰も来ることは無かった。それどころか母親を避ける様に皆家に向かって走り出していたので不思議に思った母親は偶然側を通りかかった夫人に声をかけてみる事にした。母親「あんた、いつも通り今朝採れたての人参を持って来たよ。あんたこれが入ったスープが好きだって言ってたじゃ無いか、いかがだい?」夫人「・・・。」 ギラリと睨みを利かせた後周囲の住民と同様に母親を避ける様に去って行ってしまった夫人、つい泣き出してしまいそうになっていた母親に向かって大きな空き瓶が投げられた。ギリギリ寸前で避ける事が出来た母親が空き瓶の来た方向へと振り向くとそこにはその村の村長が、再び空き瓶を投げつけようとした村長は母親に向かって罵声を浴びせた。村長「出て行け、この毒の塊め!!その野菜も闇魔術で育てた野菜も毒で満たされているんだろう、食ったら死ぬんだ!!命が惜しいから出て行け!!」 黒龍族が闇魔術に精通していることは確かな事実だが母親は農業に励んでいた時には魔法など一切使っていなかった、それどころか無農薬に拘って肥料や土も自然界にある物を使用して村の住民の健康を気遣った野菜作りを行っていたという。母親「そんな事無いよ!!それとも今まで私が作った野菜を食べて死んだ人がいたって言うのかい?!」村長「フン!!お前の言葉なんか聞きたくないわ!!そこにある穢れたゴミを早く持って出て行け!!この見た目からして穢れた一族め!!穢れた血め!!」 余りにも酷い言葉を浴びせられた母親は娘を抱え逃げる様に当時黒龍族が住んでいた村へと走って戻った、ただ母親が戻った時にはもう・・・。母親「村が・・・、無い・・・。
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7. 「異世界ほのぼの日記3」251

-251 再び相まみえた憎しみあう親子- 改めて早急な事件の解決とそれによる黒龍族の尊厳の回復を誓った捜査班達(なのか?)はどんな事でも良いから少しでも真実に近づける様に手がかりをかき集めたかった、一先ず希は先程ヌラルが語っていた凄惨な過去により流れていた涙を拭いながら捜査に協力すると自ら宣言した混沌龍に気になっていた質問をしてみる事に。ヌラル「すみません、暗い話なんかしちゃって。」 ただでさえピリついていた牢獄の中にしんみりとした雰囲気を持ち込んでしまった事を反省するヌラル、しかしクァーデン家への長年の怒りや恨みを思い出したティアマットの辛さは現場にいる全員の中でダントツの1番と言えるだろう。希「お気になさらないで下さい、ただ恐れ入りますが少々質問させて頂いても宜しいでしょうか。」 未だに先程の非礼を引きずっている希は相手が話しやすい様に言葉を選んでいた。ヌラル「勿論です、どの様な事でしょうか。」希「助かります。ハイラさん、恐れ入りますがあのカメラをお持ち頂けませんでしょうか?」 ネフェテルサ王国警察署長に依頼された強制収容所長は安全な場所にて保管していた例の監視カメラが入った金庫(確かコイムだったっけか?)を持参してヌラルから見える様に開けた。希「ありがとうございます。ヌラルさん、ハッキリとお聞きしますがこの監視カメラに魔力を込めたのは貴女ですか?」ヌラル「いえ、私ではありません。確かこの魔力は私達に義弘の脱獄を手伝えと言って来た男に指示された私の友人の物だったと思います。」希「因みにそのご友人は?」ヌラル「私の母や同じ村で住んでいた黒龍族の者達と共に義弘の下で囚われています、私は犯人達の隙を見てかろうじて逃げて来ましたが嫌そうにしていた友人の表情を覚えていますので間違いありません。」希「うーん・・・、という事はカメラに魔力が込められる場面を目の当たりにしたという事ですね?」ヌラル「勿論です、目の前で行われていましたから。」 再び『虚偽判定』を行っていた結愛により嘘ではない事が証明されたヌラルの返答を聞いて顎に手をやりながら考え始めた、何があったと言うのだろうか。ヌラル「どうされました?」希「いや・・・、分からないんですよ。どうやってこの難攻不落な強制収容所に侵入して「このカメラ」に魔力を込めたと言うんでしょうか。」 すると
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7. 「異世界ほのぼの日記3」252

-252 禁じられた行為- 幼少時代から受験を意識した教育を徹底されていたのでその頃からずっと憎んでいた父親の出現に怒りを隠せなくなってしまっている結愛の横で高校時代に共に戦った守も義弘に向けて睨みを利かせていた、決して大きくはない窓から見えない場所にいたはずなのだが今までずっと手錠により制限されていた魔力が大放出しだした義弘には僅かな気配で気付かれていた様だ。義弘「馬鹿娘の横にいるのは宝田 守だな?貴様にも散々苦労させられた、聞けば俺を社長の座から引き摺り下ろしやがった筆頭株主の宝田真希子の息子と言うじゃないか。真希子を出せ、奴の持ち株を全て奪い取って再び貝塚財閥を私の物にしてやる。」結愛「また「馬鹿娘」と呼びやがって・・・、それに守や真希子さんには何の罪もねぇだろ!!俺の恩人たちを巻き込むのはやめろ!!」 まさかこの異世界で繰り広げられるとは思われなかった口喧嘩に希や好美達がおずおずとしていた中、転生者達のいた牢獄にダンラルタ王国警察の巡査たちが駆け込んで来た。巡査「これは林田署長、ご足労ありがとうございます。」希「構わないよ、それより一緒に義弘の行方を追っていたプニ君は何処にいるのかね?」巡査「警部なら用事を済ませてからこちらに来ると申しております、少し時間が掛かるかも知れないとも言っていました。」希「ほう、そうか・・・。ご丁寧にどうもありがとう。」巡査「何を仰いますやら、礼には及びません。」 これは後で分かった事なのだがダンラルタ王国警察に配属された者は種族関係なく徹底した言語教育を受けるようになっている様だ、まさかこれは以前プニが少しチャラかったからなのだろうか。 そんな中、城門の方向から相当大きな爆発音がした。義弘「ハハハ・・・、この私を長年に渡りこんなチンケな場所に閉じ込めやがって。これからこの収容所を全てこの城門の様にしてやろうか。」 どうやら義弘による「次の作戦」とはこのネルパオン強制収容所を崩壊させて今まで自分を苦しめて来た奴らに復讐する事だった、だがしかし・・・。声「おい、貝塚義弘さんよ。まさかあんたの次の作戦ってのはコイツの事か?」希「こ・・・、この声は・・・。」 声の方向へと転生者達が振り向くとそこでは先程会話に出て来たダンラルタ王国警察の警部であるレイブンのプニが高らかに笑っていた、本人の足元には既に破壊
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7. 「異世界ほのぼの日記3」253

-253 魔法で芽生えたの・・・?- リンガルスは義弘の魔の手からこの強制収容所を、いや世界を救いたいという気持ちでいっぱいだったので周りが良く見えていなかった。リンガルス「以前もそうだった、こうなるなんて全く思って無かった私のミスだ!!」希「言いたい事は分かる、ただお前にも大切な人がいるだろう!!お前が逮捕された時、残された人達はどうなるか分かっているのか!!」リンガルス「希・・・、残念だが私はずっと独り者だ。私が罪を犯したとしても誰にも迷惑なんて掛からないよ、私は平気だからやらせてくれ!!」 友を守るか、それとも世界を守るかという究極の選択を迫られる希。そんな中、リンガルスに戦闘行為を行わせる訳にはいかないと言い出した女性がまた1名。女性「ハラル!!お願いだからやめて!!貴方を失いたくないの、代わりに私がやるからやめて!!」リンガルス「どうして私のファーストネームを・・・、いや、今はそんな事どうでも良い。」 女性の思いは届かなかった様で、リンガルスは義弘と同様に黒球を出現させた。しかし、どこかおかしい・・・。希「ちょっと待てリンガルス、義弘の物に比べてお前のは一回り小さくないか?」リンガルス「仕方ないだろ、今はこれが精一杯なんだ。こんなんでも数撃てば何とかなるだろう!!」 どうやら強制収容所無いから抜けきっていない『魔術阻害』がリンガルスの魔法を邪魔している様だ、これではどう考えても義弘に勝てそうにない。そんなリンガルスに再び女性の声が。女性「ほら、あの頃から殆ど休まずにいたから疲労が溜まっているんだよ!!お願いだから無理しないで!!」リンガルス「だからどうして私のファーストネームや過去を知っているんだ・・・、ただこれは私がやらないといけないんだよ!!」女性「覚えていないの?!私の事を、魔学校時代から一緒だった私の事を・・・!!離れ離れになって言えていなかったけど私はずっと・・・、ハラルが好きだったの!!お願い!!ハラルの事を守らせてよ!!」 リンガルス改めハラルが声の方向を振り向くとそこにいたのは先程強大な魔力を放出させた黒髪のエルフ、強制収容所長のハイラだった(※ここからはリンガルスの事を「ハラル」と表記します)!!希「ハイラさん!!お気持ちは分かります、でも戦闘行為は許されない事です!!貴女も分かっているでしょう、今すべき
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7. 「異世界ほのぼの日記3」254

-254 親子喧嘩の先に- ハイラによる先程の説得が利いたのか、どうやらハラルも学生時代を思い出してハイラに恋してしまった様だ。幸せになって欲しいと言う気持ちが無いと言えば嘘になるが、そのままだと行先は留置所だぞ?デカルト「私が認めているんです、2人に何の罪もありません!!いくら作者でもそんな事言うのは駄目でしょうが!!」 すみません、駄目とは分かっていたんですが何となくイジらずにはいれなかった物で。話の進行に戻ります・・・。 国王の許可を得た2人はより一層魔力を強めて黒球を大きくした、ここまで行ってしまうともう元には戻れない。ハイラ「まさかこれが2人での初めての共同作業になるとはね。」ハラル「おいおい、くそデカい演出での告白のすぐ後にプロポーズを無しにして結婚式ってか、昔のお前に比べれば面白い冗談じゃねぇか。」ハイラ「留置所で結婚式位は開いてくれると思うから良いんじゃない?」ハラル「フッ・・・、そりゃ楽しみだ。」 死ぬ間際の様に冗談をかまし合う2人、きっと学生時代からずっとこうだったに違いない。そんな中、2人の魔力放出量は最大まで上がったらしく・・・。ハラル「そろそろ行くか・・・。」ハイラ「そう・・・、だね・・・。」 楽し気な話も終わったのか、巨大な黒球を義弘へとぶつける準備をし始めた2人。その間何故かずっと待っていた様で・・・。義弘「お2人さん、話は終わったかな?そろそろ行くぞ!!この大賢者(アーク・ワイズマン)の魔力を思い知るが良い!!」 2人と義弘が同時に魔力を放出した、放たれた強大な黒球は互いを押し込み合った後強烈な音と共に大々的に爆発した。デカルト「皆さん、私の後ろに逃げて!!」 爆発による強烈な光が辺りを眩く照らす、国王は牢獄にいた全員を守るために自らの体を張った。 爆発が止んでから数秒後、そこには悲惨な姿で倒れるコッカトリスが1体・・・。希「デカルト・・・、デカルトぉー・・・!!」 目を開かないコッカトリスの頬に署長の涙が数滴・・・、すると・・・。デカルト「馬鹿か、勝手に国王を殺すんじゃねぇ・・・。まだ・・・、お前と酒を吞んで無いのに・・・、死ねるかよ・・・。」 そう、傷だらけになったが命に別状はなかったのだ。希「お前こそ馬鹿じゃないか、本当に死ぬかと思ったぞ。何より大切にしている国民を置いて逝くだなんて
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7. 「異世界ほのぼの日記3」255

-255 父と娘- 海の方からやんわりと吹いた風が土埃を消し去った時も結愛は変わる事無くずっと父親を睨んでいた、長年の間憎んでいたので瞬時にその感情が消え去る事があるとは思えない。守と好美は水を差してはいけないと少し離れた所で様子を見る事にしたが大賢者の義弘にネクロマンサーの結愛が太刀打ち出来るのかが問題だ、その上長年魔法を使用してい無かった「くそ親父」には魔力が有り余っているので対抗できるか不安で仕方ない。  ただ「友」を守りたいという気持ちが強かった好美はその場で立ち上がって父親との喧嘩に決着を付けようとするネクロマンサーに向かって声を荒げた、こんな事は初めてなのでは無いだろうか。好美「おいコラ、結愛!!いくらお前でも戦闘行為が禁じられているのは知っているだろうが!!あんたを失いたくねぇんだよ、「戦わない」という選択は出来ねぇのかよ!!」 結愛「この期に及んでそんな事考えれねぇよ、折角このくそ親父を消し炭に出来るチャンスなんだぞ!!止めんな馬鹿野郎!!」 好美「馬鹿野郎はどっちだコラ!!長年憎んでいたとしてもな、お前にとってはたった1人の父親だろうがよ!!」 結愛「良いんだよ!!こんな奴とはとっくに縁を切ってんだから気にするかよ!!」 とても女性同士の会話とは思えない口喧嘩に守や魔法班は手も足も出そうにない状況であった、そんな中で結愛達に待ちわびた瞬間が訪れた様だ。デカルト(念話)「皆さん、聞こえますか・・・?」 結愛(念話)「おっさん・・・、ど・・・、どうして俺は今『念話』が使えてんだ?」 好美(念話)「私も・・・、使えてる・・・。」 守(念話)「俺も・・・。」 いやいや、それより国王の事を「おっさん」と呼んだ結愛の事を放っといて良いのかよ。デカルト(念話)「一時的にですが『魔術阻害』を解除する様に魔法班に伝えました。結愛ちゃん、好美ちゃん、そして守君。私から貴女方にも許可を出しますのでこの世界を・・・、いや私の大切な友を救ってください。」 あれ、無視ですか・・・。まぁ、空気を読んで今は引っ込んでおこうかな・・・。結愛(念話)「当たり前だろ、おっさん!!くそ親父をやっつけたらビール奢れよな!!」 またかよ・・・、本当にこの世界はどうなってんだ・・・。好美(念話)「ずるい!!私も吞みたい!!」 いや、お前さっきまで散々呑んでい
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7. 「異世界ほのぼの日記3」256

-256 対照的な親子- 元の世界にいた頃からの長年に至る親子喧嘩が故にまさか優しい国王達や神々が守るこの世界を奪い取ろうというとんでもない事を言い出した義弘、勿論そんな事許される訳が無い、いや許す訳が無い、誰もが許さない。 結愛は必死だった、この世界に来てから自分のありのままを受け入れてくれた住民(なかま)達に感謝していたからだ。勿論守を含めた元の世界からの転生者達にも、だから失いたくないという気持ちがとても大きかった。結愛「義弘、西野町高校(元の世界での貝塚学園)の時からお前の自己中心的な考えが許せなかったんだよ。何でも金で解決しようとしやがって、金より大切な物があるって何で気付かないんだよ。お前と違って俺には分かるんだ、ここには金では決して買えない大切な物が山ほど転がってる。それをお前なんかに奪わせねぇ!!かかって来やがれ!!」義弘「ほう、私が牢獄に閉じ込められていた間に馬鹿娘がほざく様になったな。私の実力というものを分かっていない様だ、遠慮なく行かせて貰おうじゃないか!!」 義弘が再び両手を空に向かって挙げると新たに黒球が出現した、よく見ると先程の物よりもとても大きくなっている上に1人しかいないはずなのに何故か5つも出現しているではないか。ハイラやハラルとやり合った時に本気を出していなかった事は一目瞭然だとしてどうして5つも出現しているのだろうか。好美「守・・・、あれを見て!!」 好美が指差した方向を見てみると義弘の後方で4体のティアマットが同じ黒球を出現させていた、いくら結愛が強力なネクロマンサーだと言ってもこれでは太刀打ち出来そうにないが社長自身は必死になって自分が出せる最大威力の黒球を出現させた。義弘「ハハハハハ・・・、馬鹿め!!大きいのは良いがたった1つでは無いか!!そんな物で私を倒そうとでも?!おふざけはやめておけ!!」 高笑いする義弘の後方を再び見てみるとティアマット達が泣いている様に見えた、どう考えても自分達の意志で戦っている様には見えない。ティアマット「助けてくれ・・・、俺達はこんな事を望んでいない!!」 どうやらヌラルと同様に義弘に捕まっている混沌龍達の様だ、自分達の意志では無いと言うのならどうしてやめようとしないのだろうか。義弘「無駄な足掻きはよせ、お前たちは今私に操られているのだ!!さぁ、世界を奪う手伝いをして
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7. 「異世界ほのぼの日記3」257

-257 責任者- 何よりも大切にする仲間や母親を侮辱された結愛や母親達を目の前で殺されようとしているヌラルは本気で目の前の「くそ親父」の事が許せなかった、その怒りの度量を表す様に2人が義弘に向けていた黒球は巨大化していった。結愛「お前以上に親として接してくれたおば様や守達を侮辱したくそ親父を許せねぇ。」ヌラル「俺はこれ以上仲間を失いたくねぇ、散々騙しやがった罪をあの世で償いやがれ!!」2人「くらえ・・・、『黒球(ブラッディ・ボウル)』!!」 ほぼそのままだな、と言うかそんな名前の魔法(能力)だったんだ・・・。初めて知ったわ・・・、ゴホン・・・。 結愛達は力一杯巨大化させた黒球改め『黒球(ブラッディ・ボウル)』を義弘に向けて放出した(改める必要無かったかも知れない)、ただ義弘への距離が離れすぎていたせいか死刑囚は身に纏っていたマントを翻して大空へと向かってはじき返してしまった。義弘「ハハハ・・・、馬鹿娘め!!お前はいつもそうだったな、「あと一歩」という所で全てが無に帰す事が多かったじゃないか!!そんなお前に私が倒せると、ほざくのも大概にしろ!!」 しかしそこは義弘から貝塚財閥の全権を奪取した結愛、補強は抜かりなかった。結愛「ほう・・・、この俺がそう見えるか?」義弘「はぁ?!何を言う?!現にお前達の『黒球』は大空へと飛んで行ったではないか!!」 義弘が少したじろぐのを確認した結愛はヌラルに合図して左右へと大きくジャンプした、すると2人の向こう側には新たな『黒球』が3つ。ハラル「義弘!!今でも反省しているよ、お前に魔術を教えた事をな!!」ハイラ「私の大切な職場を悲惨な姿にした罪、許すまじ!!」光明「俺の愛する妻を・・・、大好きな結・・・。」 え、何て?結愛「お前な、そこ躊躇う所かよ!!」 まぁ、あんたらはいつもいがみ合ってばかりだからな。でも普段なかなか言えない事を言うのって勇気がいるもんだぞ、優しく見守ってやれよ。光明「会社の事を含めて喧嘩してばかりだけど本当は大好きな・・・、心から愛している結愛を・・・、失いたくねぇんだよ・・・!!」義弘「ほほぅ、死の間際が迫っているから私の馬鹿娘を口説いていると?幸せな生活はあの世で送るつもりか?あの世にある産婦人科の予約は早くしておけよ。」 光明の物を含めて今回の魔法は巨大な物の様だ、ど
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7. 「異世界ほのぼの日記3」258

-258 2組の父娘(おやこ)- 何となくセリーの一言が気になって仕方ないが今は気にしないでおくのが身のためだろうか、これは飽くまで推測だが後ほどビクター辺りがキツイお説教を喰らいそうな、そうでもなさそうな・・・。 こんな始まり方も偶には良いかと思うが一先ず話を進めるとしよう、5柱の神々によるレベル違いの強大な魔力攻撃により義弘はその場で倒れ込んでしまった。神々が近づくと死刑囚は口から血を出していたが辛うじて生きてはいた様だ、「死刑囚」として刑が執行されるその時まで生きて罪を償う様にと言う気持ちが込められているのだろうか。義弘「くそぅ・・・、こうなるなら一思いにやっちまってくれても良いじゃねぇか・・・。天界って場所を早く見てみたかったからよ、こんな場所はもう懲り懲りだぜ。」 義弘が死んだ時点でただただ死刑の執行が早まっただけだよなと考えたくもなるが、神々にもそれなりの考えがあるらしい。ビクター「馬鹿野郎、お前の様な悪者を天界が受け入れる訳が無かろうが。元の世界での物を含めてお前の悪行は極めて遺憾だ、全ての罪を償ってから死ぬ事を誓うならそれなりに考えるがお前は余りにも罪を犯し過ぎているので・・・。」義弘「ふっ・・・、「天界」若しくは「地獄」行きは「保留」ってか・・・。ふっ・・・。」ハイラ「貝塚義弘、脱獄、及び無許可での戦闘行為の現行犯で逮捕する!!」 実は警視であったハイラにより再び手錠をかけられ再び魔力を失った時どうして2度も笑ったのかは分からなかったがこれからの人生を賭けて全ての罪を償うと誓った様に見えた義弘、しかし自身の脳内にこびりついて決して離れようとしない記憶により結愛は父親の表情を信用できなかった。義弘「結愛・・・、決して許してくれと言わないがすまなかった・・・、良かったら海斗にも伝えておいてくれないか・・・。」 神々の魔力は人間の心まで変えてしまう程強力な物だったのだろうか、それとももうあの様な魔力攻撃を受けるのは懲り懲りだと感じて(一応)反省したという事なのだろうか。結愛「馬鹿野郎・・・、気が向いたらな・・・。」 義弘に背を向けてその場からクールに去ろうとした結愛がボソッと「今度兄貴を連れて会いに来てやるからさっきの言葉は自分で言え」と言いながら少し微笑んだ様な気がするが気にしないでおいた好美、そんな中で守の心中では未だにこの
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