Semua Bab (改訂版)夜勤族の妄想物語: Bab 761 - Bab 770

792 Bab

7. 「異世界ほのぼの日記3」259

-259 社長の事情- 突然聞こえて来た俺の声に驚きつつも冷静さを保っていた亮吾は自分がどういった「勘違い」をしていたのかが気になって仕方が無かった、ただやはり医師としてこちらの世界で働いている者として如何なる場合でも焦ってはいけないと肝に銘じていた様だ。亮吾「それで?この声は何処から聞こえているんだよ、誰なんだよ一体。」 今は一応マイクのスイッチを切っているが確かに姿が見えない俺の声だけが聞こえているのは本当に不自然な事だ、ただここは何でもありの異世界だからこう言った現象が起こってもおかしくは無いという事を誰かに教えて貰えると助かるのだが。例えば結愛とか結愛とか結愛とか・・・。結愛「何で俺なんだよ!!他にもいっぱい転生者がいるだろうが!!」 あれ、聞こえてた(※実はマイクをわざとオンにしていました)?いや・・・、一番キャラが濃いのがお前だからさ。結愛「関係ねぇだろうが、そもそも俺をこんなキャラにしたのはお前だろうが!!」 何だよ、気に入ってねぇのかよ・・・。じゃあ久々に高校時代みたいな恰好するか(※詳しくは夜勤族の妄想物語2. 「最強になるために」をご参照ください)?結愛「あんなの着るなら死んだ方がマシだよ(もう死んでます)、と言うか過去の話を参照さすな!!」 それが嫌なら亮吾に解説するんだな、分かりやすく丁寧にだぞ。結愛「分かったよ・・・。実はですね、つい数年前からなんですが皆に今みたいな声が聞こえる様になったんですよ、ただ横からごちゃごちゃ言ってくるだけで別に何もしては来ないのでお気になさらないで下さい。」 これはこれは、わざわざ「大人モード」で有難うございます。結愛「お前が「丁寧に」って言ったんだろうが!!もう良いから早く話を進めろって。」 うーむ・・・、正直人に指図されるのはあんまり好きじゃ無いんだが仕方ないか。 亮吾がしている「勘違い」に関しては1番状況を知っているビクターに解説してもらうのが最善だと思ってしまうが流石に神に頼みごとなんて誰もが出来る訳無いと頭を悩ませていた、ただこの世界に亮吾を送り込んだのは他の誰でもないビクターなのでその責任を取るべきだと思ってしまう。結愛「相手は神なんだから流石に無理だろ、賽銭として沢山の札束を積んで奉納したとしてもそんな図々しい事聞いて貰えるとは思えねぇぞ。」 ほう、「お賽銭」です
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7. 「異世界ほのぼの日記3」260

-260 下らない原因と判決- 結愛のまさかと言える程の財布事情が露呈した事により蔑ろになっていた亮吾が犯してしまった「勘違い」についての解説をそろそろ行いたいのだが一先ず結愛がへそくりをしているのかどうかが気になってしまう一同、本当にしてないのか?実は結構な金額を隠しているんじゃ無いんか、え?結愛「しつけぇぞ、うちはお小遣い制なんだから出来る訳無いだろ!!」 そう言うのって普通銀行口座の管理をしている奥さんが旦那さんに設ける物だと思うのだが貝塚家では逆なのか?旦那さん、宜しくお願い致します。結愛「おい、どうして光明だけにはそんなに丁寧なんだよ。」 いや、一応胡麻擦っとこうかなと思ってさ。結愛「俺には必要ねぇのかよ、アイツは副社長で俺が社長なんだぞ!!」 そんなにアピールしなくても分かってるわい!!そんなに意地を張る事ねぇじゃんか、悪かったよ・・・。結愛「分かりゃ良いんだよ、ふふん。」 一先ず社長さんが上機嫌な内にお聞きさせて頂きましょうかね、貝塚家はお小遣い制なんですか?光明「一応節約に節約を重ねているからね、2人共お小遣い制なんだよ。」 意外だったな、社長さんっていっぱいお金を使いまくっているイメージがあるけどそうでも無いんだな。しっかりしてるな・・・、何かすんません。結愛「俺達の事は良いんだよ、いい加減亮吾さんの「勘違い」について話せよな。」ビクター「貝塚結愛、それに関しては私から話そう。」 あらま、「全知全能の神」自らですか。ありがとうございます。ビクター「いや、お前が指名して来たんじゃねぇかよ。空気的に俺がやらなきゃいけなくしたのは誰だよ。」 あらま、聞こえてらしたんですか。何かすんません。ビクター「ゴホン・・・、どうやら作者も一応反省しているみたいだから私から解説しよう。森田亮吾、まずお前が勘違いをした原因だが私の話をろくに聞かずに私の下を離れた事にある。私から「この世界には宝田 守がいる、王城の救護班所属医師として働いていれば会えるだろう」と聞いた瞬間に何処かへ行ってしまったじゃないか。あの話には続きがあったんだぞ、それなのにお前って奴は・・・。」亮吾「神様、それは申し訳ありません。」ビクター「お前はダンラルタ王国で倉下好美との卒業旅行を楽しんでいる守を見て守が「真帆を捨てて」好美とよりを戻したと勘違いしていた、
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7. 「異世界ほのぼの日記3」261

-261 真犯人- バハムートの証言により無罪放免となった森田亮吾、では誰がこの脱獄事件の真犯人だと言うのだろうか。やはり自ら「貝塚財閥の元株主」だと明かし、黒の制服に拘っていた清掃員の姿をした「50代のおっさん」が怪しくなってくる。しかし誰だと言うんだ、それにどうして死刑囚である義弘を世に解き放ったのだろうか。全くもって検討が付かなくなってしまっていた結愛はずっと頭を悩ませていた、「元株主」という事だったが犯人候補として一番に挙がった重岡では無いのが一番の理由だった。結愛「一体誰だって言うんだよ、真希子(おば様)がやったとは思えないしな・・・。と言うか株をずっと保有しているから候補にも挙がらない、いや挙がらないで欲しい!!それに何でなんだよ!!どうしてくそ親父を・・・!!」 するとティアマット達の傍らから聞き覚えのある男性の声が、最初に食らいついたのは勿論「あの人(いや龍)」だった。男性「私だ、私は今でも君の様な馬鹿娘なんかより義弘様が貝塚財閥の社長に相応しいと考えているから社長の座を奪還してもらう為にここにいる龍達を利用してこの脱獄事件を起こしたんだ。」ガーガイ「この声は・・・、理事長先生!!こいつですよ、俺を連れ去った清掃員!!」結愛「何?!」 結愛がバハムートの指差した方向へと振り向くとそこには通常とは違って真っ黒の制服に身を包んだ清掃員が姿を現わした、清掃員は社長の姿を見つけるとゆっくりと被っていたキャップ帽を脱いで顔を見せた。結愛「お前は・・・、茂手木じゃねぇか!!どうしてここにいるんだ、お前はこことは別の世界に飛ばされたはずじゃ無いのか?!」茂手木「馬鹿娘にしてはやけに私について詳しいじゃないか、特別に少しだけは社長に相応しいであろう人物として覚えておいてやろう。」結愛「テメェまで俺の事を馬鹿娘と呼びやがって・・・、腹立たしくて仕方がねぇ!!」 それにしてもどうしてこの世界にいるのだろうか、これに関して「ある説」を脳内に浮上させたビクターは拳を強く握った。ビクター「貴様!!お前のいる世界の管轄の神からはお前に魔力は与えていないと聞いたぞ、まさかと思うが禁断の「あれ」を使ったと言うのか?!」クォーツ「親父、禁断の「あれ」ってまさか「あれ」の事か?!」茂手木「おいおい神様よ、楽しそうな話をしているじゃねぇか。もしかしてこれの事
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7. 「異世界ほのぼの日記3」262

-262 役に立った「つまみ食い」- 茂手木は先程まで自分の手元にあったはずの宝箱をどうして好美が持っているのか分からず手元を再確認していた、しかしどうやって奪い取ったと言うのだろうか。好美「簡単な事だよ、異空間から手だけを出して茂手木が油断している隙にひょいっと奪い取っただけって言えば良いのかな。」ビクター「そうなのか・・・、別に好美ちゃんが盗賊になった訳じゃ無いんだよね。」好美「し・・・、失礼な事を言わないで下さいよ!!私はちゃんとした社会人ですよ!!」ビクター「そう・・・、だよな?疑って悪かったよ、今度ビールでも奢らせてくれ。」 俺は個人的にビクターの言葉が嬉しくないと言えば嘘になるがここだけの話、好美は以前から使用していた盗賊系統のスキルである『掴み取り』を使用していた。と言うかいつの間にそんな厄介そうなスキルを取得しているんだよ。好美「いや・・・、美味しそうな物があったらつまみ食いしたくなっちゃうのが人間の性じゃない?役に立つかなぁ・・・、と思ってさ。」守「あのな、皆「いただきます」するまで我慢しているんだからつまみ食いはよせって前から言ってるだろ。」好美「私は悪くないもん、守が作った物が美味しいのがいけないんだもん。」 「美味しい事は罪」って事か、それにしても神々の前でイチャイチャするのはどうかと思うのだが・・・。ビクター「ハハハ、まぁ一先ずだ、事件解決に役立ったから良しとするよ。」 あ・・・、心の広いお方で助かりました。神様、作者としてお礼申し上げます。ヌラル「警部さん・・・、俺達黒龍族を巻き込んでまで大事件を起こしやがったこの茂手木って奴はどうするんですか?」ハラル「「脱獄ほう助」の罪でこの強制収容所に収監されると思います、それにしても思った以上にあっけなく解決しちゃったから我々が来た意味があったのか分かりませんね。」 まさか好美の『掴み取り』で解決してしまうとは思わなかった一同、しかしよく考えればまだ茂手木を逮捕できた訳では無い・・・、と言いたかったのだが。茂手木「い・・・、いつの間に!!」好美「スッキリした、一度やってみたかったのよね!!」 そう、再び好美の『掴み取り』が役に立った様でいつの間にか茂手木には手錠がかけられていたのだ。ハラル「好美さん、我々の役割を取らないで頂けませんか?と言うかどうして手錠を
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7. 「異世界ほのぼの日記3」263

-263 解決しても解決しない- 好美が悪戯心で取得した(いや『作成』した?)と思われるスキルにより大問題とされていた脱獄事件が思った以上に呆気なく解決してしまったので転生者達はポカンとしていた、特に幼少から憎んでいた相手が絡んでいたので長期戦を覚悟していた結愛はその場で立ちすくむしか出来なかったがこの事件で60話以上(約2カ月)程かかったんだから作者としてはこっちの身の苦労も考えて欲しいという気持ちもあったり無かったり・・・。結愛「馬鹿野郎、ここに来るまであんたが脱線しまくったからこうなったんだろうがよ。何事も無く事件解決までちゃんと話を書いていればここまで引っ張る事は無かったと思うんだが?」 そう言われてもよ、この事件の間に新たな登場人物やら関係性やらが出まくったから仕方が無いだろうが。と言うかそう言った裏事情をここで話させるんじゃねぇよ!!結愛「今更何言ってんだ、この万年平社員が!!それにこうやって言い争っているのも勿体ねぇんじゃねぇのかよ!!」 ・・・、確かにその通りだ・・・。天秤座のB型だからが故の性格が露呈してやがるぜ。仕方ねぇな・・・、一先ず話を進めるとするか。 色々あったがやっとの思いで事件を解決した転生者達は一先ずネフェテルサ王国に戻る事にした、ただ好美が管理するマンションに戻った時には料理などする気力も無かったので1階にある「暴徒の鱗 ビル下店」へと向かう事に。店に入って好美の姿を見た瞬間、店長と副店長が留守番をしていた子供の様に抱き着いて来た。デルア「好美ちゃん!!」イャンダ「長い間店どころかビル自体を空けて何処に行っていたんだよ!!心配させてんじゃねぇよ!!」好美「ごめんって、卒業旅行に行ってただけだし守が一緒だったから大丈夫でしょ。」デルア「それが一番心配になる要素じゃねぇか!!」イャンダ「そうだぞ、変態彼氏と一緒とか一番安心出来ねぇ!!俺達の大切な好美ちゃんに何かあったらと思うと・・・!!」好美「あのさ・・・、そんなに心配しなくても・・・。」イャンダ「馬鹿言うな、好美ちゃんは俺達の妹みたいなもんだぞ!!心配するに決まってんじゃねぇか!!」 涙目になっていた様子から2人が家族以上によっぽど心配していた事が伺える、ただ「家族」と言えば1件片付けなければならない案件があった様な。好美「そう言えばイャンダ、ベルディ
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7. 「異世界ほのぼの日記3」264

-264 兄弟の幼少時代と相棒との出逢い- 疲れが溜まっていた好美が最上階の自宅へと戻り、お手洗いに向かうと告げた店長が席を外した後に副店長は煙草を燻らせながらある事を思い出していた。 実はデルアにはバルファイ王国軍にいた頃から夢があった、いつか生き別れた兄・ナルリスと共に料理店を出そうという夢。 突然だが話はダルラン兄弟の幼少時代に遡る、これは「吸血鬼(ヴァンパイア)族には厳重に注意しろ、出逢ったとしても決して目を合わすな。目を合わすと体中の血を吸われて殺されるぞ。」という噂話が廃れ始めたが未だ山奥に追いやられひっそりと暮らしていた頃の事、因みにこの頃には既に吸血鬼達が血を決して吸う事は無くなっており、デルアに至っては血を見るだけでも吐き気を催してしまう位だった(本人曰く、今はマシになった様だが)。2人の息子達の養育費を少しでも稼ぐために山の麓にある家電量販店や居酒屋で朝早くから夜遅くまで働いていた母の代わりに弟思いのナルリスが炊事洗濯を進んで行っていた事があり(きっとその頃に兄は料理に目覚めたのだと思われる)、日曜日だったその日も母は居酒屋での仕事で遅くなっていた。ナルリスが洗濯物を取り込んでいた時、唐突にデルアの腹の虫が鳴った。デルア(幼少)「兄ちゃん・・・、腹減った・・・。」 どれだけ小さくてもデルアの声を決して聞き逃さなかったナルリスは洗濯物の最後の1枚を籠へと入れながら返事をした、少し困った様な表情をしていたのが否めない。ナルリス(幼少)「おいおいデルア、さっきからそればっかじゃないか。家には俺達2人しかいないんだから偶には手伝ってくれても良いと思うんだけどな。」 表面上は兄としてしっかりしなければという使命感があったからこうは言っていたものの心の中では決して怒っていた訳では無かった兄、寧ろ頼りにされている事がとても嬉しかったりもした。ナルリス(幼少)「まぁ良いか、それで何が食べたい?」デルア(幼少)「ハンバーグオムライス!!」ナルリス(幼少)「お前はそればっかりだな、まだ昼前なんだから軽い物にしないか?」 弟が気に入って仕方が無かったこのメニューをいつでも楽しめる様にと必ずと言って良い程に母親が冷蔵庫内へと材料を常備していた、その費用は決して安かった訳では無かったが子供達が寂しい想いをしなくても良い様にという母親の愛情の籠った一
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7. 「異世界ほのぼの日記3」265

-265 再会の反応はまさかの・・・- 人事異動をじっくりと眺めたデルアは1人喫煙所にいた、未だに自分は夢を見ているのではないかと思えて仕方無かったのだ。確かに数日前からの噂は自分も聞いていた、しかし「人の噂も七十五日」と言うので余り気にしない様にしていたがまさか本当になってしまうとは。 気持ちが落ち着くまで数本に渡り喫煙していたつもりだったが動揺を隠しきれないデルアの下に同僚の将軍長(アーク・ジェネラル)がやって来た、一先ず煙草の先に火を点けつつゆっくりと席に着きながら吸った煙を一気に吐き出して一言。同僚「デルア、良かったじゃねぇか。竜将軍(ドラグーン)なんてなかなかなれねぇもんだぞ、なのにどうしてそんな曇った表情をしているんだ。それにその本数、お前にしちゃあ異常だぞ」デルア(当時)「そうか?さっきから1本しか吸ってないつもりなんだが。」 嘘だ、本人はポカンとしたままだったので気付いてなかっただけかも知れないがデルアの前にある灰皿はもう既にシケモクが6本程・・・。同僚「そうだよ、その銘柄を吸っているのはこの王城でお前しかいないから誰だって分かるさ。」 この王城で働く従業員や国王軍合わせて数十名の喫煙者がいたがデルアと同じ銘柄を吸う者はいなかった、まぁそう言うのは好みの問題だから別に構わないのだが。 実はと言うとデルアは心中で葛藤していた、確かに竜将軍は他の軍人と一線を画して前線で活躍する存在でなれれば名誉な事ではあるのだが自分より先に竜将軍として活躍するイャンダの姿をよく見ていたので「本当に自分に務まるだろうか」という気持ちがデルアを抵抗させていたのだ。デルア(当時)「だってイャンダさんって器用で凄い人じゃん、俺あの人みたいに出来る気がしないんだよね。」同僚「自身持てって、他の将軍長達もお前の活躍を認めているんだから大丈夫だよ。」デルア(当時)「そうか?そう言ってくれるなら嬉しいんだけどさ。」同僚「だけど・・・、何だよ。」 この数年程前より(国王が認めた上における)正当防衛以外の戦闘行為が法律で禁じられるという知らせを受けた当時のバルファイ国王の命により、更なる技術向上を図って竜将軍まで上り詰めた者達が厨房を担当するという決まりが出来たのだがその決まりがデルアの頭を悩ませていた。デルア(当時)「いやな、俺ガキの頃から料理なんてした事無
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7. 「異世界ほのぼの日記3」266

-266 躊躇の理由となった失敗- 竜将軍(ドラグーン)へと昇格した証として(?)支給されたコックコートを着た友人の姿を改めて見たイャンダは少し違和感を感じていた、確かに自分と同じ立場になったのは分かるのだがどうしてなのだろうか。イャンダ(当時)「それよりデル、その制服は誰に渡されたんだ?」デルア(当時)「ん?これか?これは人事異動を見た後にここで飯食ってたらここで働いているって言うおばちゃんに貰ったんだけど。」イャンダ(当時)「だったらそれなんだろうな・・・、でもどうしてお前のだけ黒なんだ?」デルア(当時)「あれじゃねぇの?新任の所に「黒竜将軍(ブラックドラグーン)」って書いていたからじゃ無いの?それよりさ・・・、結構深刻な相談があるんだけど。」 魔学校の経済学部で共に学んでいた時はデルアの方が成績優秀だったのでどちらかと言うとイャンダがデルアに相談する事が多かったのだが、今回は逆の様なのでどうかしたのだろうか。イャンダ(当時)「珍しいな・・・、デルが俺に相談する様な事があるのか?」デルア(当時)「いや・・・、学生時代の事を思い出してくれたら分かると思うんだけど俺は料理が全くダメなんだよ。」イャンダ(当時)「確かにな、あの頃は割引の惣菜か俺が作った物ばかり食ってたもんな。」 学生時代の2人は学費や生活費の足しにする為にアルバイトをしていたのだが、実は家賃を少しでも浮かす為に共同生活(シェアハウス)をしていたのだ。その時、大抵の食事は料理上手なイャンダが担当していた。ただ掃除や洗濯等、他の家事はからっきしだった為にデルアが行っていたらしい。デルア(当時)「恥ずかしながら、この前も卵かけご飯を失敗しちゃってね。」イャンダ(当時)「卵かけご飯って・・・、卵割って混ぜるだけだろ?まさか卵を割るのが苦手なのか?」 きっと誰でもこうやって聞くであろう発言に開いた口が塞がらないイャンダ、ここは敢えて醤油とソースを間違えてしまったと言う方に1票入れてみようか。デルア(当時)「いや、卵はちゃんと割れるんだよ。ただご飯を炊くのを忘れてさ、卵をお椀に割り入れて溶いたまでは良かったんだけど炊飯器の予約を入れるのを忘れてね。」イャンダ(当時)「そっちか・・・、俺もよくやっちゃうんだよ。でも勿体ない事をしちゃったな。」デルア(当時)「本当だよ、折角1個150
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7. 「異世界ほのぼの日記3」267

-267 想いを募らせる- デルアの失敗談に笑いながらもイャンダは先程のアスパラガスとは別の鍋でボイルしていた大量のウインナーの水気を飛ばしてバットに並べていた、まさか王城にあるこの食堂の1番人気のおかずが「ボイルウインナー」とは誰もが思わなかっただろう。一般的に(?)ボイルウインナーと言えばケチャップで食べる人が多いかも知れないがここでは特製のマヨネーズをかけて提供していて意外とそれが好評の様だ。 一先ずそれは置いといて、デルアがここで食事をしている光景をよく見かけていたイャンダはこの食堂について改めて説明する事にした。イャンダ(当時)「デル、君もここをよく利用しているから分かっていると思うけどここでは種族関係なく楽しめる様に家庭料理を中心に提供する様にしているんだ。それとお客さんから要望(リクエスト)があればメニューに無い品物でも可能な限り作って答える、それが初代の店主が決めた伝統とも言える決まりで皆守る様にしているからそのつもりでいてくれ。一先ず食堂全体を案内するからついて来てくれるか?」デルア(当時)「確かにな、皆ここで飯食ってる時笑顔だもんな。俺もその1人だけど。おっと、ちょっと待ってくれよ。」 毎日の昼休みの光景を瞼の裏で思い出しながら自分も利用客の笑顔を守れる様になりたいと密かに願うデルア、ただイャンダが放ったとある単語が頭から離れなかった。イャンダ(当時)「おいおい、今から仕事するのに寝ちゃった訳じゃ無いよな?」デルア(当時)「ああ・・・、悪かった。ガキの頃に食った兄貴の料理が美味かった事を思い出してな。」イャンダ(当時)「確か生き別れたお兄さんがいるって言ってたな、良かったらだけどどんなのを作ってくれていたんだ?」デルア(当時)「よくある家庭料理だよ、ハンバーグオムライスとか。」イャンダ(当時)「デル、それって別々の料理じゃねぇのか?」デルア(当時)「いや、オムライスの中にハンバーグが入っていたんだよ。うちでは両方を兄貴特性のデミグラスソースで食う事が多かったからいっその事一緒にしようかって本人が作ったんだってさ。」 食堂の全体を案内しながらデルアの昔話に聞き入るイャンダ、ただ1番肝心となるのはそこではない。デルア(当時)「ただずっと兄貴が作ってたからさっきも言ったけど俺は料理が全くでさ、そんな俺にでも出来るかな?」イ
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7. 「異世界ほのぼの日記3」268

-268 兄に会う為、話す為- デルアは兄の「妻・光の採れたて野菜を使った料理を出したい」という拘りを知っていたので連絡をするのに少し抵抗していた、「街の中心(一等地・好美のビルが建っている所)に店を出さないか」という王の提案を断った位なので流石に自分の提案が兄の邪魔になるのではないかと思っていたからだ。デルア「でも昔から考えていた事だからな、ちゃんと兄貴に話さないと・・・。」 拉麵屋の副店長は深くため息をつきながらキンキンに冷やしたはずのお茶を啜った、しかしぬるくなっていた上に味を全く感じなかった。 お茶の入ったグラスを置いてナルリスに『念話』を送ろうとしたが、少し考える事があった様だ。デルア「でもな・・・、こういう話って顔を合わせて直接話すべきだよな。」 弟の様子を『察知』したのか、噂の兄の方から『念話』が。ナルリス(念話)「デル、浮かない表情してどうかしたか?イャンダさんが心配してるから思わず『念話』しちゃったけど大丈夫か?」 話の流れから察するにどうやら調理場の奥にある小部屋からなかなか出て来ようとしないデルアの事を心配したイャンダが『念話』を送っていた様だ、別に『察知』や『探知』を使った訳では無い様だが今はそれ所では無い。それにイャンダ自身にも思う事があった、デルアが不安に思っている原因は自分にあるという事だ。話を持ち出した好美(店のオーナー)は自宅で酒盛りをしていると言うのに・・・、何となく可哀想な気がする。ナルリス(念話)「俺で良かったら話聞くぞ、話してみろよ。」デルア(念話)「それは助かるけど、兄貴も今(AM11:00頃)仕事(仕込み)中だろ?邪魔する訳にはいかないよ。」ナルリス(念話)「別に『念話』だから手を動かしながら出来るじゃないか、それにまだ光が収穫中だから案外ゆっくり出来るんだよ。」 ナルリスの最後の一言は余計だった、やはりこの「光の野菜を使う」という拘りは今でも変わらない様だ。言い方が悪いかも知れないがこの拘りが弟の夢を邪魔していた。デルア「そうだよ、兄貴の事を悪く言う奴は誰だって許せねぇぞ。」 あ・・・、聞こえてたんですね・・・。大変申し訳ございません。ナルリス(念話)「どうした、いつもの「アイツ」か?また余計な事を?」デルア(念話)「ああ、でも兄貴は気にしないでくれ(と言うより無かった事にして欲しい)
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