บททั้งหมดของ (改訂版)夜勤族の妄想物語: บทที่ 781 - บทที่ 790

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7. 「異世界ほのぼの日記3」279

-279 人魚も人も- 双方の意見は確かに意表を突いていた気がする、しかし1番大切なのはそこではない。誰もが聞いてもそう思うだろう、最低でも俺はそうだった。ピューア「でも無理よ、もうすぐイャンはここからいなくなっちゃうじゃない。イャンには・・・、気持ちを楽にして新しい店舗に行って欲しいのよ。」 ニクシーの言葉に好美は多少の抵抗感を覚えていた、この抵抗感が本心からの言葉では無い事は明らかだという事を表している気がしたのは俺だけだろうか。好美「本当にそう思ってる?ピューアには悪いけど長年一緒に働いているから私には分かるんだよ、怒らないから本当の気持ちを教えてくれない?」 好美が優しく話しかけるとナイトマネージャーは涙ながらに震えだした、きっとピューアの本心と共に隠れていた「女」の部分が表に出て来たと思われる。と言うかこの場面に俺はいるべきでは無い様な、何か参ったな・・・。好美「馬鹿ね、そんな事言いながらも結局は覗き見るんでしょ。」 すみません、一応作者なので許して下さい。それで?そちらにいらっしゃる人魚様の本音は如何なんですか?好美「分かったわよ、女を急かすもんじゃ無いの。嫌われるよ?」 すんません、ただ俺は話を進行させたかっただけなのでお許し頂ければと思うのですが。好美「はいはい・・・、馬鹿な作者がごめんね。何か持って来るからゆっくりしてて?」 ドリンクバーの方向へと向かいお茶を片手に戻って来た好美、やはりこう言った話は女同士でするのが1番だという事なのだろうか。ピューア「ありがとう、少し落ち着いたわ。」好美「良かった、そっちのタイミングで話してくれたら良いからね。私は待っているつもりだから。」 その時の好美はオーナーとしての顔では無く、いち友人としての顔をしていた。この良い雰囲気が働きやすい環境を作っているのだろう、そんな中でピューアはやっと重い口を開きだした。ピューア「やっぱりあんたには嘘をつけないね、好美ちゃんが察した通り私も一緒に行きたいよ。好きな人と一緒にいたいのは誰だってそうでしょ、好美ちゃんにとって守君がそうなら私にとってはイャンなの。何を捨てても私はイャンと一緒にいたい。」好美「そうか・・・、じゃあちょっと待ってね・・・。」 それから数分の間目を閉じて全く動かなかった好美、何処からどう見ても不自然だとしか言えない。
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7. 「異世界ほのぼの日記3」280

-280 後任と「ババァ」- ピューアを新店舗へと異動させる事に際してまず初めに最も考えなければならない事を忘れていた好美、正直いち店舗のオーナーとして過去にも様々な決断をして来たと思われるが将来に関わる事なのでしっかりと状況を見つめ直してから発言すべきだと思われたが今はもう後の祭り。一先ずシューゴが足らなくなった時の足しにする為に醤油ダレの仕込みに入ると申し出たので好美は一旦『念話』を切る事に、ただ「暴徒の鱗」全体の人事を任されている者としては後ほど吉報を知らせに連絡してくれると信じたい様だが・・・。ピューア「好美ちゃん、私は別に構わないんだけどシューゴさんが言った通り私が抜けた後のナイトマネージャーはどうする訳?まさかと思うけどあんたがする訳じゃ無いよね?」好美「流石に無理だよ、私だって週3だけど王城で夜勤をしているもん。」ピューア「本当にあんたね・・・、前から聞こうと思っていたけどどれだけ稼ぐつもり?」 転生者特典で得た1京円もまだ十分に残っているはずなのに未だに金銭欲に塗れている好美、何となく怖くなってきたが今はそれ所では無い。 それから数秒程考え込んだ(?)好美はこの世界におけるビジネスの先輩へと相談をしてみる事に、以前から気になっていることがあったのでそれも兼ねてだ。好美「う~ん・・・、何も思い浮かばないからあの人に聞いてみて良い?」ピューア「良いけど、「あの人」って?」好美「ピューアも知っている人だからすぐ分かるはずだよ。(念話)結愛、ちょっと良い?」結愛(念話)「おーう、別に構わないけどちょっと待ってく・・・、ああああああああ!!」 どうやら結愛が社長室に大量の私物を持ち込んでいた事を見兼ねた光明が率先して大掃除を始めたらしいが、その際に過去数年分を纏めた書類入れの棚が崩れ去り雪崩が起こってしまった様だ。好美(念話)「大丈夫な訳?ネクロマンサーでも苦戦する事ってあるのね。」結愛(念話)「俺はガキの頃から掃除が苦手なんだよ、ネクロマンサーとか関係なくな・・・、ってああああああ!!」 今度は光明が結愛の隠れた趣味の1つであるラジコンを捨てようとしたので焦ってしまった様だ、まるでただの子供にしか見えないこいつが本当に社長とは・・・。 数分後、ある程度の片づけを済ませた結愛は改めて好美に『念話』を送る事に。結愛(念話)「悪い
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7. 「異世界ほのぼの日記3」281

-281 ナイトマネージャーについて・・・、だよな?- 貝塚財閥魔獣保護養護施設長で義弘の実姉である貝塚美玖からの突然の『念話』に驚きを隠せない2人、やはりこの世界では下手な事を考えてはいけない様だ。美玖(念話)「あんたね、やっぱり私のいない所では「ババァ」って呼んでいた訳かい?最近テレビで見かけて少し見直さなきゃと思っていたのにあんたは相変わらずだね。」 やはりこの世界の住民は貝塚財閥無しでは生きていけない事が多い様で、プライベートまでとは行かないが結愛を中心とした社員たちの活躍はよくテレビのニュース等で放映されているらしい。と言うか結愛、お前って人気者だな、おい。結愛(念話)「照れんじゃねぇか、褒めても何も出ねぇぞ。」 ハハハ・・・、今回は褒めた事にしておいて話を進めるか。結愛(念話)「「今回は」って何だよ!!まぁ良いか・・・、それでおば様、今度そちらのナイトマネージャーは誰がされる予定なんです?」美玖(念話)「何だい、社長の癖に知らないのかい?あんたと親密な人さね。」 少人数で回している店舗の全従業員について好美が把握しきれていないと言うのに大企業の社長である結愛は尚更だ、もし支社も含めた全従業員の顔と名前を記憶しているというなら結愛は相当な化け物と言える。結愛(念話)「すみません、流石に私1人で全従業員についてを把握するのは至難の業ですよ(支社の事なんていちいち知るかよクソババァ)。」 おいおい、そんな事考えても良いのか?相手は義弘と同じアーク・ワイズマンだぞ?結愛(念話)「(そうだった・・・)、それで私の親密な人って?」美玖(念話)「何だい、本当に知らないんだね。こっちの施設については「クソババァ」に押し付けて忘れていても良いって思ってんじゃ無いのかい?」 ほらね、バレてんじゃん。結愛(念話)「何を仰いますか、信頼している叔母様だからこそお任せしているのではないですか(畜生、何で分かるんだよ)。」美玖(念話)「ほら、また本心が出てるよ。別に私は弟みたいにうるさくするつもりは無いから楽にしておきな。」結愛(念話)「ありがとう、叔母様(クソババァ)!!」美玖(念話)「またもう、一先ず「クソババァ」は今度の祝杯で待っているからね?例のナイトマネージャーについてはその時だ。」結愛(念話)「分かったよ、おばちゃん!!」美玖(念
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7. 「異世界ほのぼの日記3」282

-282 再会の宴- 好美達の『念話』から数日後の夜、貝塚財閥本社にある小さめの会議室にて事件解決の祝宴が行われた。貝塚財閥には夜勤で働く者達もいるので「嫌味にならない様に」という社長の気遣いで、比較的迷惑のかからなさそうな場所を選んだとの事だ。結愛「事件解決、お疲れ様でした!!ダンラルタ王国軍や警察の方々、ご協力ありがとうございました!!本日の宴はお礼も兼ねていますので存分にお楽しみください!!」 ビアジョッキ片手にテンションがハイになっていた結愛は皆の前で注がれていたビールを一気に煽った、その姿からはどれ程この1杯を心待ちにしていたかが伺える。 スタンド形式となっている今回のパーティーで自分用に充てられたテーブルへと戻ってきた結愛の下に同級生が2名近づいて来た、1人は貝塚財閥で働く仲間だ。美麗「結愛、楽しそうだね。」結愛「そりゃそうさ、こんなに美味い酒なんて久々なんだよ。ほら、美麗(メイリー)も遠慮せずに吞めって。」美麗「もう・・・、誰にだって自分のペースって物があるんだからね。」 そう言いながらも注がれたビールを瞬時に消し去ってしまう、やはりそこは実家が居酒屋だからなのだろうか。結愛「それにしてもよ、実は好美の店のナイトマネージャーに美麗を推そうかと思ってたんだぜ。やっぱり美麗と言えば中華だろ?」 結愛は改めて自分の指示で美麗に制服として着させているチャイナ服を眺めた、やはり未だに元の世界でのイメージが強く根付いている様だ。美麗「馬鹿言ってんじゃ無いの、人事異動は雰囲気とかで決めて良い物じゃないでしょ?それにやっと貝塚運送の仕事が軌道に乗って来たんだから勘弁してよ。」結愛「冗談だよ、悪かったって。」 続いて結愛は美麗が隣に連れている人物に声をかける事に。結愛「かんちゃん、来てくれて嬉しいぜ。今日は楽しんで行ってくれ。」秀斗「言われなくてもそのつもりだ、親戚同士だってのに今まであんまり会う事すら許されていなかったからな。今日はその分楽しませて貰うよ。」 親戚同士で談笑する社長の耳に聞き覚えのある女性の声が。女性「お楽しみの様だね、やはり私の弟が皆に相当な迷惑をかけたみたいだから謝らなきゃいけないかも知れないね。」結愛「おばちゃん!!来てくれたんだ!!」 そう、結愛達のもとにやって来たのはダンラルタ王国で魔獣保護養育施設を経
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7. 「異世界ほのぼの日記3」283

-283 義弘(金)の力- 正しく母親の言った通りであった、突然目の前に現れた女性に抱き着かれた結愛は暫くの間呆然と立ち尽くしていた。先程までたっぷりと残っていたグラスビールの泡が無くなってしまった位だ、結愛の脳内は「真っ白」という言葉がぴったりの状態であった。結愛「待ってくれ、一先ず離れてくれるか?」 莉子がゆっくりと離れると結愛はその場でしゃがみ込んで頭を抱えていた、普段は社長として可能な限り冷静に物事を考える様にはしていたがこの問題に関しては本人自体経験が無いのでどうするべきか分からなかったのだ。結愛「悪かったよ、ただ本当に俺の母ちゃんなら教えて欲しい事があるんだ。」 今の今まで「もしも母親に再会したら是非聞こう」と思っていた事が多々あったはずだが、いざその瞬間を迎えて涙を流す社長の口から出て来たのはこういったシーンでよくある質問だった。結愛「教えてくれ、どうして俺と海斗をすぐに迎えに来なかったんだ。」莉子「だろうね、やっぱりそう来ると思ったよ。」 莉子は娘に嘘偽りなく真実を話す覚悟をしていた、そうでないともう娘達に一生会えなくなってしまうと思ったからだ。莉子「仕事の合間を縫って何度も迎えに行こうとしたよ、でも義弘が門番の黒服達に厳重注意していた様でね。皆私の顔を見かけた瞬間に銃を構えて来たんだ、「親権を持って無い癖に何を考えている、赤の他人は早く帰りやがれ」と罵声も浴びせられたよ。」 自分はどうなっても良い、ただ腹を痛めて産んだ子供達の顔を一目でも見たかっただけだというのに罵声を浴びせられた莉子は生きる価値を失くした気持ちで一杯だった。しかし莉子に対してドメスティックバイオレンス等を行っていたのは義弘の方だったはずなのにどうして親権を独り占め出来たのだろうか、ただ悔しく思いながら莉子はテレビ画面に映る子供達の顔を見る事しか出来なかったそうだ。莉子「特に元の世界での事が印象に残っているんだよ、あんたが義弘から会社の全権を奪取したってニュースで見かけた時は「よくやった」って涙が出て来た。その時を覚えているかい?」 勿論忘れる訳が無い、今までの人生の中で最悪の日々だったからだ。結愛「思い出したくも無いがその記憶は頭から離れようとしてくれない、俺と海斗は2人共周りの同級生と同じような普通の高校時代を楽しみたかっただけなのに勝手に物事を進め
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7. 「異世界ほのぼの日記3」284

-284 意外な活躍者- 結愛が生き別れた(いや「死に別れた」の方が正しいか?)母・莉子との感動的な再会を果たしていた時、光明は少し離れた所で絶対に忘れてはいけない要人の対応に追われていた。ダンラルタ王国軍の者達と共に招待されたダンラルタ国王・デカルトである、とは言っても今回はビジネスではなく折角の酒宴の席なのでかなり緩めの対応となっていた様だが(まぁ、3国の国王は堅苦しいのが苦手なのでいつも緩めなイメージが強いのだが)。光明「王様、今回は大袈裟な親子喧嘩にお付き合い頂き有難うございます。」デカルト「何を仰っているんですか、私はただ国民を守るために動いただけですよ。お気になさらないで下さい、それに活躍していたのは私ではなくハイラ所長や結愛さん達じゃないですか。」光明「そう仰って頂けて助かります、ただ結愛は我武者羅にやっていただけですので勿体ないお言葉ですよ。」 光明、そう言った言葉は結愛本人が言うべきであってお前が言って良い訳じゃ無いんだぞ。まぁ、さっきも言った様に折角の酒宴の席だから今は気にしない事にして話を進めますかね。 光明にはデカルトが強制収容所に到着した時から気になっていた事があった、あの時は大騒動が起こっていたというのにやたらと冷静沈着だった様な・・・。でも1国の王としては冷静に状況判断するのも当然の事かと思っていたがやはりそれなりの理由があるはずだと聞かない訳にはいかなかった様だ。光明「王様、恐れ入りますが1つお伺いしても宜しいでしょうか。」デカルト「光明さん、「デカルト」で構いませんよ(と言うより名前で呼んで欲しい)。それとお気軽に何でも聞いて下さい、私で宜しければ可能な限りお答えしますから。」光明「そういう訳にはいきませんよ、やはり王様に対してはそれなりの礼儀を尽くさないといけないじゃないですか。」デカルト「当の本人である私が良いと言っているんですから是非、それに堅苦しい事が苦手ですのでフランクに行きましょう。」 異世界の、しかも鳥獣(コッカトリス)からどうすれば「フランク」と言う言葉が出るのだろうか。やはりこれもビクターの仕業なのかと傍観していただけの俺は少し動揺していたが何でもありの世界だから気にしない方が正解なのかも知れない、どんな事にも冷静に(?)対応している転生者達が何となく凄い人達に見えて来た。この世界での生活が
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7. 「異世界ほのぼの日記3」285

-285 雰囲気で決まった人事- まさか嫁の親子喧嘩終結(したと判断しても良いんだよな?)にまさか最近入ったばかりの新入社員が活躍していたとは寸分たりとも思っていなかった光明、しかも知らない内にその英雄を食べてしまいそうになっていたとはと思うと申し訳なさで心がいっぱいになってしまってもいたと言う。光明「レイトさんもお疲れ様です、まさか君が王・・・、いやデカルトさんに連絡してくれていたとはね。それなのに俺達はその優秀な社員の人生を終わらせようとしていただなんて恥ずかしくて仕方が無いよ。」 何気ない従業員達の行動に対してちゃんと指導を行っていなかった自分に責任があると反省していた副社長、これに関してはレイトの自業自得だと言うのに社員を守ろうとする気持ちが相も変わらず強い奴だな。レイト「お気になさらないで下さい、ただ私が恥ずかしがり屋なだけだったんです。この性格をいつか直さないといけないなとずっと思っていたんですが方法が見つからなくて。」 後頭部を掻きながら頬を赤くする新入社員(マイコニド)、しかし過去にそう言う経験があるので人の性格はなかなか変わらない(直せない)ものだと俺個人は思っていた。光明「大丈夫ですよ、ご自身の特徴や良点を活かして活躍してくれたんですからずっと変わらないでいた方が良いと俺自身は思いますけどね。そうだ・・・!!ネルパオン強制収容所での活躍を結愛にも知らせてレイトさんをチーフに昇格させましょう、これからはリーダーとして他の方々を引っ張って行って下さい。」レイト「そんな・・・、私大した事してないですぅ~・・・。」 より一層顔を赤らめるレイトの頭上から胞子の様な物が若干飛んでいた様に思えた光明、まさかマイコニド全員が恥ずかしがり屋な性格で顔がある程度以上に赤くなったら『人化』していた状態でも頭上から胞子を出してしまうのだろうかと疑問を抱いてしまった様だ。しかし流石に本人にこれに関してを質問する訳にいかない、それに英雄にも宴を楽しんで欲しいと思った光明は新入社員改め(まだ正式には決まっていないが)貝塚警備のチーフにグラスを手渡してビールを注いだ。するとまだ呑んでいる訳でも無いのにレイトは再び顔を赤くしていた、まさかな・・・。レイト「そんな・・・、副社長にお酌して頂けるなんてこのビールはお家に持ち帰って宝物にしますぅ~・・・。」光明「何
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7. 「異世界ほのぼの日記3」286

-286 「結愛」と「海斗」- 母の挨拶を聞いて上を向いて笑いながら涙を流していた結愛には気になっている事があった、と言うより不自然に思っている事があった。結愛「母ちゃん、急に頼んだってのにさっきはありがとうな。」莉子「何を言ってんだい、母ちゃんだって一応は「貝塚」なんだから当然の事じゃないか。」 大企業の社長という事など全くもって関係無いという雰囲気、ただそこにいたのは仲睦まじいだけの母と娘。結愛「なぁ母ちゃん、1つ聞いて良いかな。」 今更切り出すのかよ、冒頭で聞く空気だっただろうが。結愛「うっせぇ、あんたは黙ってろ。」莉子「結愛、今のは何だい?」結愛「気にしなくても良いよ、ちょこちょこ首ツッコんで来る「だけ」の存在だから。」 おい!!「だけ」とは何だ「だけ」とは!!俺次第でお前の人生なんて・・・!!結愛「今は良いだろうがよ、空気読めって!!親子水入らずの会話を邪魔すんじゃねぇ!!」 はいはい分かりました、はよ気になっている事を聞けや。結愛「それは良いとして母ちゃん、さっき聞こうとしていた事なんだけどさ。」莉子「改めてどうしたってんだい、不自然な子だね。」 そうだぞ、親子同士なのによそよそしいじゃんかよ。結愛「あのな、まともに母ちゃんと話すこと自体が初めてなんだから仕方ないだろうがよ。」莉子「そうだよ、話が進まないから早くしとくれ。」 あらお母さんまで、大変申し訳ございません。莉子「それで、どうしたんだい?」結愛「母ちゃんはどうしてすぐに俺の事を自分の娘だって分かってくれたのかなって。」莉子「そんな事かい、1つしか無いじゃないか。」 母は簡単そうに答えているが大手一流財閥の社長である娘は全く見当がついていなかった様だ、一先ず莉子はさらりと答えない事にした。莉子「そうだねぇ・・・、義弘(あいつ)には1つだけ出来なかった事があったんだよ。」 罪を犯したのは間違いでは無かったが、巨大財閥と学園の両方を経営していた死刑囚に出来なかった事などあったのだろうか。結愛「奴に・・・、出来なかった事?」莉子「そうさ、あの性格が故に出来なかった事があったんだ。」結愛「奴の性格の悪さは痛い程経験しているけど、金の為ならどんな事でもやりかねないアイツに出来なかった事だって?」莉子「そう、それはね・・・。」 そう言うと母はゆっくり
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7. 「異世界ほのぼの日記3」287

-287 義理の母と息子、そして実の息子- 互いに感謝の言葉を述べてから数分後の事だった、他の転生者からすればいつも通りの光景ではあったが不自然さを感じていたのか莉子は周囲をずっと見廻していた。結愛「母ちゃん、もう酔いが回って来たのかよ。ずっとキョロキョロしてどうしたんだ?」莉子「いや、ここがこの世界での貝塚財閥本社なんだろ?」結愛「勿論、紛れもなく貝塚財閥バルファイ王国本社だ。代表取締役社長の俺が言うんだ、間違いねぇ。」莉子「そうかい、だったら良いんだけどね・・・。」 折角の酒宴の席だと言うのに1人ため息をつく莉子、あまり楽しく無いのだろうか。 そんな中、デカルト達と会話を楽しみながら結愛達の様子を見ていた光明が2人に近付いて来た。光明「なぁ結愛、さっきから一緒にいるこの人は誰なんだ?確か前で挨拶していたみたいだから「貝塚」の人間だとは思うんだけど・・・。」 結愛が知っていて自分が知らない人物がいるなんて、まさか結愛には内緒にしている事があるというのだろうかと隣の人物を怪しむ光明。結愛「あ、あのさ・・・。そんな目で見ないでやってくれるか?俺が紹介するのが遅かっただけなんだよ、決して怪しい人じゃないから安心しろよ。」光明「お前が言うなら間違いないみたいだけど・・・、分かったよ。それで・・・、この人は?」 自分の母親に対して光明が疑いの目線を向けていた事に若干の気まずさを覚えていた結愛、しかし真実を伝えなければこの状況は決して変わらない。結愛「この人さ・・・、俺の母ちゃんなんだよ・・・。」光明「え?!この人が?!確か元の世界で生き別れになってたって言う?!」 多少ではあるが結愛から母親について聞いていた光明、しかし日本から遥かに遠い異世界で再会するだなんて守と好美に起こった奇跡的な出来事が再び起きたと言う事実を未だに信じる事が出来ていなかった光明の疑いを晴らしたのもこの男。秀斗「みつもん・・・、ガチだ。」光明「俺の事をそうやって呼ぶのは・・・、やっぱりかんちゃんだったか。結愛から話は聞いていたが本当に会えるとはな。」秀斗「それはそうと、そこにいる莉子さんが結愛の母親だ。俺の母ちゃんのお姉さんだから間違いねぇ、それに俺がガキだった頃に一緒に暮らしていたからな。」 元の世界にいた頃から信頼している幼馴染の言葉を素直に聞き入れた光明、
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7. 「異世界ほのぼの日記3」288

-288 息子の上司- 元の世界とこっちの世界を合わせると何十年も会っていないと言うのだから母親の知らない間に息子に何かしらの変化があってもおかしい話では無い、だと言うのにどうして莉子はあそこまで驚いていたというのだろうか。結愛「どうしたんだよ、兄貴は調理師免許を取得したんだから拉麵屋で働いていてもおかしい話じゃないだろう?」莉子「あ、ああ・・・。確かにそうだね、調理師免許を取得しただなんて凄い話だね。それにしてもどこのお店で働いているんだい?母ちゃんも一度は食べに行かなきゃだよ。」 単純に店の客として味を見に行くのか、それとも息子の成長した姿を直に見に行こうか、そう言った意味を含んだ一言に聞こえて仕方が無かった結愛は娘として是非とも自ら案内してやりたいという気持ちが湧き上がっていた。ただふと思い出した事が1つ。結愛「ネフェテルサ王国にある「暴徒の鱗」って店だよ、街で貝塚学園(うち)の寮とマンションになってる1番大きなビルの1階に店があって人気になっているんだ。」莉子「ああ・・・、聞いた事があるよ。確か「暴徒」と「龍の鱗」が合併して出来たっていう店だよね、私達と同じで転生して来た日本人の女の子がオーナーをしてるって。」結愛「そうなんだ、俺と同い年の好美・・・。」好美「何知らない人に私の噂を流してんのかな・・・、結愛社長・・・?」結愛「好美!!い・・・、いや違うんだ!!ただ美味い店を紹介してただけで・・・!!」 好美がこう言った酒の席に来ない訳が無いという事は明白なはずなのに登場が唐突過ぎてつい驚いてしまった結愛社長、慌てふためいていたせいか説明不足になってしまった。好美「美味しいお店を紹介していただけなんだったら私(オーナー)の事を紹介する必要無くない?私は別に良いんだけど。」 『状態異常無効』のお陰と推測されるが正論過ぎて酒が入っているとは全く持って思えない、まさかつい先程『瞬間移動』で来たと言うのか?莉子「結愛、突然現れたこの子は誰なんだい?まさかと思うけど・・・。」結愛「その・・・、「まさか」だよ・・・。さっき言った拉麵屋のオーナーでマンションの大家もしている倉下好美本人だ、海斗が世話になっているのはこいつなんだよ。」莉子「へぇ・・・、この子がかい・・・。人は見た目によらないもんだねぇ。」 莉子は改まった様に好美の顔を見てポカ
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