それから不思議なもので、何日か過ぎて時間が経っていくと、慧さんの騒がれてた話も、他にすぐ話題に上がったニュースなどにかき消されていった。元々芸能人というわけではないから、騒がれ方もまぁそこまででもなく。それどころか逆の話題でまた注目を浴びることになった。それまで騒がれていたような、そんな個人的な確証もない、くだらないスキャンダルではなく、もっと大きな仕事として、更に慧さんが社長としてすごい人なのだと世間が認知したのだ。それは大型フェスやイベントでの飲食店のプロデュースや監修だったり、人気ある海外アーティストが新しく出店する際の全面プロデュースだったり、新しく計画されてる大型施設の飲食店プロデュースだったり。いくつもの今後控えてる計画を今取り掛かっていることを慧さんは発表した。すると、それぞれについてるファンや注目している人たち誰もがそれを期待する声や楽しみにしている声が上がった。実際そのタイミングで、直接慧さんが関わっていた有名人の新しくプロデュースした店がオープンになり、その本人もファンも絶賛して満足している声が連日上がっている。そんな日々活躍している慧さんをまた知ることが出来て、更にあたしは慧さんを尊敬し好きの想いが大きくなる。ただあたしは今そんな慧さんの下で働けること、彼女として一緒にいれること、今自分がいられるこの状況に、改めて毎日幸せを実感している。だけど、そんな慧さんだから前と忙しいのは変わらなくて。慧さんが早く帰れる時間も少ないけれど、慧さんとこの前ちゃんと気持ちを確認出来たからか、会えない時間が少ないのは確かだけど、会いたい恋しさはあっても、会えない寂しさは少なくなった気がする。すべて前向きに考えればいいことなんだよね。一緒に住んでるんだから、慧さんが帰ってきた瞬間にあたしは慧さんに会える幸せがすぐに待っている。一緒にいられる時間は、その時間めいいっぱい慧さんを感じられたらいい。その時間だけは、あたしが慧さんを一人占め出来るんだから、それだけで幸せ。うん。一つ一つそう考えていけぱ、寂しいという感情は幸せという感情に変わっていく。どれも考え方一つで全部幸せに変えられるんだ。そう思えば家で慧さんを待つ時間も、慧さんが帰ってくる楽しみな時間に変わる。「あれ? 慧さんもう帰ってきてたんですね」早めに帰宅していたあた
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