「そういえば、私のいとこから聞いたんですけど、お役所勤めのお堅い人たちも、裏では結構派手に遊んでるらしいですよ。うちのいとこの上司も、ええっと、何て名前だったかな……そうそう、高橋誠!その人なんて、彼女が何人もいるらしいです!」真理は思わず反応した。「……えっ?」今夜初めて真理が興味を示したのを見て、ゴシップを披露した女性は、彼女が食いついてきたのだと勘違いし、身を乗り出して嬉々として語り始めた。「うちのいとこが言ってたんですけどね、その上司って最近やっと出世したばかりのくせに、日替わりで違う女が職場に会いに来てるらしいんです!きっと大した家柄でもないから、色んな女に手を出してコネを作ろうとしてるのよ。まあ、気持ちは分からなくもないですけど!」まるで自分の目で見てきたかのような口調だ。真理は酒を一口飲み、笑いながら尋ねた。「その人、かっこいいの?顔が良ければ女には困らないでしょうけど。もしかして、どこかの偉い人が見初められて、娘の婿にでも狙われてるんじゃないの?」「家柄が悪いんだから、顔なんて、たかが知れてるでしょ。もしかしたら若ハゲのおっさんかもしれないし!」真理は必死で笑いを堪えた。危うく吹き出してしまうところだった。急いで酒を流し込み、笑いを押し殺した。隣に座っている誠が、明らかに不機嫌な様子だ。真理はわざとらしく眉を上げた。「お酒、注いで」「……かしこまりました、お嬢様」グラスに酒が注がれ、芳醇な香りが漂う。真理はそれを美味そうに一口飲んだ。蘭がゲームをしようと言い出した。唇と唇でトランプのカードをリレーしていき、落とした人が罰ゲームとして酒を一気飲みするというルールだ。真理の隣は蘭なので、そこまでは何の問題もなかった。真理は蘭からカードを唇で受け取り、そのまま横を向いて誠に渡そうとした。だが、その瞬間、カードがなぜかスルリと滑り落ちた。そのまま、温かく柔らかい唇と唇が重なり合った。酒の匂いと相手の舌先の味わいが、溶け合うように濃密に絡み合った。あまりにも情熱的なキスだった。真理は驚いて身を引こうとしたが、彼は逃がすまいと迫り、さらに深く口づけを交わしてきた。周囲からは、「キャー!」という歓声が次々と沸き起こる。真理は穴があったら入
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