「セロトニン……って何だっけ?」 「「だぁーーっ!」」 唯ちゃんが可愛らしく小首を傾げてボケたので、わたしと里歩はその場にのめった。 「……唯ちゃん、〝セロトニン〟っていうのは幸せホルモンの名前だよ」 「そうそう。絢乃は大好きな人と結婚したから、幸せホルモンがい~~っぱい出てるんじゃないかって言いたかったの、あたしは」 「ああ、そっか♪ ナルホドねー、確かにそうかも」 唯ちゃんもようやく分かってくれたようだ。 「とにかく、ランチのオーダーしよう。とりあえずパスタランチ三つでいいか。パスタの種類は選べるんだけど、どれにする?」 「じゃあ……わたしはカルボナーラで」 「唯はトマトとツナの冷製カッペリーニ。里歩タンは?」 「あたしはボンゴレビアンコで。――すみませーん!」 里歩が黒いサロンエプロンを着けた女性のスタッフさんを呼んで、パスタランチ三つとおすすめのピッツァ、飲み物にシチリア産レモンスカッシュ三つをオーダー。先に運ばれてきたドリンクでまずは乾杯することにした。 「じゃあ改めて、絢乃と貢さんの結婚を祝して」 「「「カンパ~イ!」」」 「ありがと、二人とも。すっごく嬉しい! ……うん、このレモンスカッシュも美味しいね」 二人は五日前、平日だというのにわざわざ学校を休んで結婚式に出席してくれたのに、改めて女子会として結婚をお祝いしてくれている。わたし、本当にいい親友たちに恵まれたなぁ。
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