婚約者を奪った妹が泣き崩れた夜、御曹司は私に跪いた
「誰かに決められるのは、もう終わりです。今度は、私があなたを選びます」
私の婚約披露宴だったはずなのに、婚約者の隣にあったのは妹・莉々花の名前だった。父も継母も婚約者も、私に「姉なら譲れ」と迫り、母の形見の指輪まで奪おうとする。
そのとき現れたのは、冷徹と恐れられる御曹司・鷹宮征臣。彼は大勢の前で私に跪き、愛の言葉ではなく一通の契約書を差し出した。
「俺と婚約してほしい」
利害から始まったはずの関係。けれど彼だけは、私の代わりに答えを決めず、「君が選べ」と待ってくれた。
奪われた名前、母の遺した秘密、家族が隠してきた嘘。
これは、すべてを譲ってきた私が、自分の未来と愛を選び直す物語。