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第8話 ご令嬢は大人になれない

Author: 宵更カシ
last update Petsa ng paglalathala: 2026-06-23 07:53:56

VIP席の仕切りの向こう側で、少女は恥ずかしげもなくこちらに手を振ってくる。

それを見るや、慎ちゃんがあからさまにため息をついた。

「どうしたの?」

「ごめん香織。厄介事だ」

声色は低く、煩わしそうに顔を顰めている。

フリルスカートを揺らし、私たちの座る席へ近づいてくる。

「お引き取りを」

細道が遮るも、

「退いて。コンシェルジュに用はないの」

少女は言って、彼を退かそうとする。

「お久しぶりです。まさかオーナーの慎太郎様がいらしてたなんて」

「仕事があったものでね大曲さん。そちらは?」

「小町で良いんですわよ慎太郎様。私はバカンスで・・・・・・失礼ですが、そちらの女性は?」

大曲 小町は睨めつけるように私を見る目が鋭くなる。

「こちらは日野内グループのご令嬢『日野内 香織』様だよ」

「あぁー一昨日、一条グループに吸収されたあの日野内さん」

わざとらしく言い、慎ちゃんの腕へ手を添えた。

名前を聞いてピンと来た。

『大曲 小町』。日本の造船業では知らない者はいない、老舗造船所のご令嬢。

「汚い仕事をする人をそばに置いておくと、綱島家の名前にも傷がついてしまいますわよ
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  • 豪華客船で棄てられた社長令嬢の私が、海を統べる剛腕御曹司(幼馴染)に溺愛されています   第4話 エルアリナイトの王様

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  • 豪華客船で棄てられた社長令嬢の私が、海を統べる剛腕御曹司(幼馴染)に溺愛されています   第3話 方舟の中で誓いは呼び起こされる

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  • 豪華客船で棄てられた社長令嬢の私が、海を統べる剛腕御曹司(幼馴染)に溺愛されています   第2話 海賊たちとオサの声

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  • 豪華客船で棄てられた社長令嬢の私が、海を統べる剛腕御曹司(幼馴染)に溺愛されています   第1話 舞踏会からの追放

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