All Chapters of 結婚式で捨てられた後、私は彼の最大のライバルと結婚した: Chapter 101 - Chapter 110

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第百一話 ついに判明した事実

綾は、美樹と相談し一緒に住む家を決めた。 郊外にある別荘地の戸建て。 当初、近隣のマンションの一室を二人で借りようとしていたが、修ならすぐに見つけてしまう。 それに、綾は──山丘ハルミの別荘に憧れを抱き、いつか別荘を持てたらと思っていた。 だから母が遺してくれた遺産の一部で別荘を購入することにしたのだ。 美樹には先に新しい家に引っ越すよう頼んでいた。 「本当にいいのね?」 「うん、もうこれ以上、修さんに迷惑はかけられないわ」 「あ〜でも……」 どうも美樹が煮え切らない。 「もし、もしもよ、修さんに妊娠したことを話して、その上で産んで欲しいって言われたら?」 「それなら、『子どもを作ってはいけない』なんて契約書に書かないわよ」 「でも、あの時とはお互い気持ちが変わってるんじゃないのかなあ? 私はどう見ても二人は両思いに思えるんだけど……」 最後まで美樹は、綾を説得しようとする。 しかし、綾は──修さんには今でも好きな人が居る。私はずっと、あくまでその人の代わりだった。もう、代わりなんて苦しい。 ──だから、これからは自分でこの子を育てて行きたい。修さんの子を……。 そう言われると、美樹は引き下がるしかなかった。 綾は、修の会社も辞める覚悟だった。 なので美樹もついて行くことに……。 当面は、取り返した母の会社の役員として、在宅で念願だった子ども服などのデザインを手掛けようと思っている。もちろん美樹にも手伝ってもらいながら……。
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第百四話 綾の心の中を探る

綾と美樹は、昼間に新居へ引っ越したので、既に夕飯を終え休む準備をしていた。 美樹が会社用のスマホを見ながら──「あ〜あ、スマホ新しくしちゃったから、また一からだ」と嘆いている。 「でも、美樹は会社を変わらないんだから会社のはそのまま使えば?」 「そうだよね? 私はいいよね? 新しくしなくても良かったのに、なんかごめんね」 「ううん、プライベート用にでも使って」 美樹も綾の会社に来ると思っていたので、新しいスマホを一緒に用意していたのだ。 「今日は、疲れたしもう休もう」 「うん、そうだね、じゃあおやすみ」 「おやすみ」 それぞれの部屋に別れた。 綾はベッドに入って横になったが、なかなか寝付けない。 妊娠4ヶ月に入った。少しずつ出てきたお腹を撫でる。まだ他人からは分からない程度だが身体全体が丸みを帯びて来たので、身体のラインの出る服装は避けている。 「赤ちゃん、ごめんね。パパが居なくてもママが何倍も幸せにするからね。元気に大きく育ってね」 綾の悪阻はまだ時々あるものの、比較的軽いようだ。徐々に母親である自覚が出て来た。 美樹は自分の部屋に入り、新しいスマホにアプリを入れ直そうとする。 従来のスマホの電源を入れ着信履歴を確認した。 「ウワ〜ッ、凄っ!」 修からの着信と森川、倉田、代わる代わる着信が入っている。 「さすがは修さん、凄いな」 こ
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第百五話 綾の想い──それを知る修

綾は、一人デッサンを描き始めた。 お腹の子のことを思いながら子ども服のデザインを描いている。 ──男の子かなあ? 女の子かなあ? そう思いながら、可愛いシャツとキッズパンツそれにスカートのデザインも描いている。 シャツやトレーナーは、男女どちらでも着られるデザインが良い。 しばらくは、ニコニコしながら楽しそうに描いていた綾だが、ふとペンを止めた。 どうしても家族で着て欲しいと思い、綾はいつの間にかママ用パパ用の洋服まで描いてしまっていたのだ。 ふと修のことを思い出し、綾の目からは大粒の涙が溢れていた。 「ウッ、ウッウウ〜ッ」 綾は我慢することなく肩を揺らしながら泣いている。 どうして自分は、こんな人生を歩んでいるのか……。 どうして修に本当のことを話さずに、一人になってしまったのか……。 お腹の中の子のことを思うと、本当に申し訳なくて悲しい。 幸いにも今はこの家には一人、他には誰も居ないので、遠慮することなく涙を流すことが出来る。 「ウウウッ、ごめんなさい、修さん……会いたいよ〜」 ──!! その時、ちょうど修は又、綾の家の前に居たのだ。 「倉田!」 「はい、坊ちゃん」 「今綾は、俺の名を呼んだか?」 「はい! 紛れもなく『修さん』とお呼びでしたよ」 「そう、だよな……会いたい! と言ったか?」 「はい! 坊ちゃんに『会いたい』とおっしゃっておられますよ」 「……」 修は──いったいどういうことなんだ? ならば、どうして綾は自ら家
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第百九話 美樹と森川の仲

 一方、美樹たちは──二人で予約していたレストランへ。美樹は、綾に自分の気持ちを告白したばかりで、なんとなく森川と二人で居ることが恥ずかしくなっていた。「どうして来たの?」「ん? だから若奥様のお見合いだと思ってたから」「だよね……んなわけないでしょう? ハハ」美樹は──なんだ、てっきり私のことを心配して来たのかと思ったのに……と落ち込んでいた。「キミは、若奥様と一緒に住んでるのか?」森川が突然、美樹のことを聞いたものだから、美樹は驚いた。「あっ、うん綾のことが心配だから、一緒に暮らそうと思って」「ならキミも同罪だな」「ハア〜?」森川がせっかく美樹のことを心配してくれたのかと思ったのに……「だって綾妊娠してるから、一人じゃ大変だと思って」「え? 若奥様が妊娠?」「そうよ、今頃修さんに話してるんじゃない?」「修さんじゃなくて社長だ!」──うわ、面倒くさっ、私にとっては修さんよ!「はいはい、その社長の子よ」「うわ〜そうだったのか、なのになぜ若奥様は家を出られたんだ?」──貴方には一生かかっても分からないでしょうね?「男と女には色々あるのよ」「いや夫婦だろ?」「夫婦だって元は他人よ」「まあ、そうだが……」──それにあの二人の始まりは特別なのよ。やっぱ貴方と話してると疲れるわ美樹がレストランの大きな窓の外を眺めていると……「でも、妊婦だから手伝ってあげるなんて、案外キミも優しいところがあるんだな」──!! 美樹は、突然森川に褒められて恥ずかしくなる。──何よ! 突然褒めるとか反則。しかも、さっきからキミキミって、私の名前は美樹だっつうの!「そりゃあそうでしょう、親友なんだし」美樹は、そう言って恥ずかしさを誤魔化す。「そ
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第百十話 妊娠の報告──会社

──翌朝 「おはよう」 「おはよう」 修と綾は、これからは本当の夫婦として、同じ部屋でベッドを共にすることにした。 修は、綾に何かあれば心配だからだと言う。 目覚めに軽くチュッとする修。 綾はそれだけで頬を赤く染め朝から照れている。 「あっ、悪阻は大丈夫か?」 「うん、軽い方だからもうすぐ治まりそう」 「そうか、なら良かった」 修は、綾の悪阻には全く気付かず、事故に遭ったり誘拐されたりしたショックで体調が悪いのだろうと思っていた。 修が──「いつ妊娠が分かったんだ?」と聞くと、 「交通事故に遭った時」と言う綾に驚き、 「そんな前から……」 「ごめんね、言えなかったの」 「いや、謝らなくていい」 そう言いながら修は綾の髪を撫でる。 「今度一緒に病院に行って、お医者様の話を聞いてくれる?」 「もちろん! 赤ちゃんの画像が見たい」 そう言いながら修は、綾のお腹を優しく撫でる。 「赤ちゃん、おはよう! パパだよ。ずっとママを助けてくれてありがとうな。これからは、俺がキミとママのことを守るから安心して」 綾は嬉しそうに修を見つめる。 「あっ、お医者様にも口止めしちゃったから、早く修さんに話したことを伝えなきゃ」 「フッ、全く……」 修は呆れた顔をしながら笑っている。 「看護師さんにサプライズで伝えたいからって言ったの」 「ホント、壮大なサプライズだったよ」と笑っている。 「ふふ」 「フッ」 綾は嬉しくてずっと笑顔だ。 修
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