All Chapters of 結婚式で捨てられた後、私は彼の最大のライバルと結婚した: Chapter 121 - Chapter 130

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第百二十三話 綾の父親と姪のこと

綾は、美奈が産んだ赤ちゃんのことが気になっていた。 すぐに父親に電話をかけた。 「美奈、赤ちゃん産んだのね」 『ああ……』 父親の元に連絡が有り、しばらくは美奈と赤ちゃんは病院で一緒に居られるが、そのうち離れ離れになってしまう。 その後、親族が育てるか乳児院で育てられ一歳になれば児童養護施設へと移動させられる。 どうするのかと問い合わせがあったようだ。 「どうするの?」 父は──『私一人ではとても育てられない』 確かに、めちゃくちゃでも子育てをして来た継母も獄中。しかも父は、私と美奈が同時期に生まれた時も遊び呆けていた為、そんな父に子育てなんて不可能だ。 かと言って、私と美奈は絶縁状態。ましてや加害者と被害者という立場にある。 なのに、父親の分からない子どもを預かる義務はない。 それに、綾自身も妊婦なのだから、これから赤ちゃんが生まれる。 他人の子を育てる余力もない。 綾はただ気になっただけ。 この世に生まれて来た赤ちゃんを不幸にしてはいけないと……。 「男の子? 女の子?」 『女の子だ』 「そう……」 綾は──これで平井家は跡を継ぐ者が居なくなり、途絶えてしまうと思った。 母がせっかく父を婿養子にしたの
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第百二十四話 美樹と森川──親友解消?

綾が出勤しない日、美樹も綾の自宅か別荘のアトリエまで来て助手として一緒に過ごす。 今日はアトリエの気分なので、会社から運転手付きの車に乗って来た美樹が綾を迎えに来て、一緒にアトリエで過ごす。 「ありがとうございました」 運転手さんに挨拶して一度帰ってもらった。 「さあ、頑張ろう」 「うん」 最初は熱心に子ども服のデザインを考える。 「美樹〜もっと男の子の服も必要?」 「そうよね、どうしても女の子の服が可愛いから多くなりがちよね?」 「分かった、考えるね」 綾は、姪っ子の話を聞いたばかりなので、つい女の子の洋服ばかり描いてしまっていたのだ。 「綾のお腹の子は? どっちだったの?」 「聞きたい?」 「うん、聞きたい」 ──先月4ヶ月の終わり 医師が──「あっ!」と言った。 綾はすぐに分かったが、修は何かあったのかと思って驚いている。 「先生! どうしたんですか?」 真剣に聞いている修が面白くて綾は思わず笑ってしまう。 「あ、いえ……」 それまで、どうも隠れていて見えなかったものが、その日はよく見えたのだ。 「大丈夫なんですか?」 「ええ、赤ちゃんは順調ですよ」 修も綾を見てホッとしたようでニコニコしている。 「あのう〜今日性別をお伝えしても?」 医師が言うと、修は元気良く、 「はい!」と待ち構えている。 綾は可笑しくて肩が震える。 「ん?」と修は綾を見るが、 「ううん」笑うのを我慢した。
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第百ニ十五話 美樹と森川──交際開始

美樹が森川に返信した。 〈どういうこと?〉 〈俺がまだ半人前だから、一人前になる為に…… 森川! 俺たち親友を解消しよう! 社長命令なんだ!〉 「森川は一体何を言ってるの? 全く理解出来ないわよ。つうか社長命令って何なの?」 「え? 社長命令って修さんが森川さんに何か言ったの?」 「分かんない」 綾は急いで修に連絡してみた。 〈突然森川さんが美樹に、親友を解消しようって言ってるけど、どういうこと? 社長命令って言ってるんだけど?〉 〈おお、そうか森川ようやく動いたか?〉 〈何を言ったの?〉 〈親友は解消して交際してみれば? って言っただけだよ〉 〈えっ……〉 すると── 美樹がイライラしていると……また森川から メッセージが送られてきた。 〈親友を解消して、俺と交際してください!〉 「ハア〜? 何? どういうこと? つうか、そんな大事なことをメッセージで送ってくる?」 綾は──美樹のその口調から交際の申し込みがあったのだと察した。 美樹は、ようやく森川から交際の申し込みなんだと理解し、口元を手で押さえて驚いている。 「ふっ、もしかして?」 綾が笑っていると…… 「交際してくださいって」と呆然としながら口元はニヤている。 「美樹〜おめでとう」 「え〜? 本気なの?」 「そりゃあそうよ」 綾は修に──〈森川さんから美樹に交際の申し込みがありました〉と送った。 美樹は、しばらくメッセージを眺めている。 「美樹! 何してるの?
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第百ニ十六話 美樹と森川──始まりの会話

綾は美樹と共に迎えの車に乗った。 森川との待ち合わせ場所まで行き美樹を降ろす。 「美樹、頑張ってね」 「うん、ありがとう」 「お疲れ様〜」 綾は美樹に手を振り、そのまま車で帰路に着く。 美樹は、以前見合いの会場となっていた東京ホテルのラウンジへと向かった。 ──どうして又この場所なのよ。 森川が指定した場所だった。 辺りを見渡すが、まだ森川は到着していないようだ。 〈着いたよ〉 メッセージを送ると、すぐに既読がついた。 〈俺ももうすぐ到着する〉 美樹は、とりあえず温かい紅茶を注文した。 時計を見ると16時半。 まだ会社の終業時間ではない。 なので、こんな時間にラウンジを訪れることなどない。 周りの人に目を向けると、カップルが見つめ合いながら仲睦まじく会話をしていたり、窓際で一人静かに本を読んでいる男性が居たり、自分と同じように待ち合わせなのか仕切りにスマホとラウンジの入口を交互に見たりしている女性が居る。 ──そうよ、私も待ち合わせよ。それも彼氏と……。 "彼氏”という響きが嬉しいような照れるような、妙に重くのしかかる。 美樹にとっては、何年ぶりの彼氏だろう。 綾に誘われる前は、女性の多い職場だったから出会いも少なかったのだ。 男性と言えば随分歳上のオジ様ばかり……。 それも、せめてイケオジなら目の保養にでもなるのに、身体は横に大きくお腹が突き出ていたり、頭頂部が薄くなっていたりで、つい目がそちらにいってしまうようなオジ様しか居なかった。 修さんの会
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第百ニ十八話 美樹と森川──純愛

──翌朝 森川が目覚めると…… 「ウッ」 ──頭が痛い。 しばらくすると、森川の目に入って来たのは、知らない景色。 ──ん? ココはどこだ? ベッドの上……しかも上衣を着ていない。 すると……隣りに人の気配を感じる。 ゆっくり首を動かすと、 ──!! 美樹! 森川の頭の中は混乱している。 ──!! え? いきなり俺は美樹と? いや、違う違うはずだ。 俺は……あっ、ビールを呑んで寝てしまったのか? あ──なんてことを……やらかした〜 「うう〜ん……」 美樹が寝ぼけながら寝返りを打っている。 ──!! 抱きしめられてしまった、どうすれば……。 ──待てよ、俺たちは恋人同士だよな 別にいいんだよな…… でもいきなりは…… そんなことを考えていると、美樹が目を開けた。 「あっ、拓おはよう」 「お、おはよう」 「ねえ、昨日のこと覚えてる?」 「いや……ごめん」 森川は、酔って眠ってしまったので覚えていないようだ。 「ふっ」 「俺何かしたか?」 美樹は、森川を揶揄うために、 「とっても良かったわ」と言った。 ──!! まさか! 「いや、そんなわけ……」 思わず布団を捲り下着を確認すると履いている。 「ふっ」 「まさか、お前〜」 「お前じゃない! 美樹」 「ああ美樹、俺は何もして
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第百三十話 美樹と森川──人事異動

夕方いつものように、修が帰宅した。 「ただいま」 「お帰りなさい」 「体調はどう?」 「ええ、良好よ」 修は家に帰ると必ず綾の体調を聞く。 そして── 「良かった」 ハグをしてキスをする。 お腹を撫でながら──「今日もママを困らせなかったんだな、良い子だ」 綾は修に──美樹が森川のことで心配していることを話した。 「森川さん、会社でどう?」 「ん? どうって?」 「美樹が──森川さんの仕事に支障をきたしてないかって心配してたから」 修は──森川は仕事面では従来通りバッチリ頑張ってくれていると話した。 ただ、デザイン会社の方へ行くと恐らく真っ先に美樹を目で追うように探していると笑う。 「やっぱり……」 綾も微笑ましく笑っている。 そこで、修も色々考えて、倉田に相談した結果、 美樹を本社の総務部に異動させるのはどうかと考えていると言う。 「えっ、美樹を?」 「ああ、その方が森川も安心だろうと思って」と修も笑っている。 当初修は──デザイン会社に行った時、あまりにも森川が美樹を目で追うので、森川をデザイン会社に出向させようかと考えた。 しかし、やはり森川は修にとって頼りになるアシスタントだから、近くに置いておかなければ困る。 ならば、今ちょう
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