All Chapters of 結婚式で捨てられた後、私は彼の最大のライバルと結婚した: Chapter 131 - Chapter 140

140 Chapters

第百三十一話 美樹と森川──翻弄される

修は、朝からわざと森川に美樹を迎えに行かせた。 サプライズを仕掛ける為、もちろん"美樹”だとは言わずに──「デザイン部から本社へ異動の辞令を出すので、朝から迎えに行って来てくれないか?」 「かしこまりました。どなたでしょうか?」 「あ、え─っと倉田、誰だったかな?」 修は惚けた顔をしながら倉田の方を見た。 ──!! 坊ちゃん、お人が悪い! 私に振るとは……。 「えーっと、後で辞令が出ますので、出ましたらご連絡させていただきます」 「そうだ! 先に迎えに行ってくれ、後で連絡するから」 「かしこまりました」 森川は少し変だなという顔をしながら、社長である修の言うことだからと、すぐに車で迎えに行くことに。 「坊ちゃん……」 「ハハッ、サプライズだからな」 「私にお振りにならなくても……」 倉田が困った顔をしながら笑っている。 「本人に会えば分かることだからな」 修はニヤッと笑いながら、綾に報告する。 〈森川にサプライズで岩川を迎えに行かせた〉 〈え、森川さん、美樹だって知らないの?〉 〈ああ、まだ本社にはこれから辞令を貼り出すからな〉 〈ふふ、美樹も森川さんが来るとは知らないんでしょ?〉 〈ああ、楽しみだな。後でドラレコ見せてもらおうかな〉 〈社長! 趣味が悪いわね〉 〈綾だって笑ってるだろう?〉 〈笑笑〉 ──── 美樹は、デザイン部での挨拶を終え、会社の玄関前で迎えの車を待っていた。 そこへ黒塗りの車が一台停まった。 「え? 拓?」 ──!!
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第百三十三話 森川と美樹の影響を受けて…

──「修さん、モテちゃ嫌だ!」 修は綾の言葉に嬉しくもあり驚いている。 両親学級でマタニティーブルーについての話も聞いたが、修はまだそこまで詳しく本を読んでいなかった。 「ごめん、綾どういうこと?」 「だって、最近の修さん、又一段とカッコ良くなってるからモテるでしょう?」 綾は真剣に言っている。 「いや、そんなことは……」 修は、綾に言われることが一番嬉しいから、照れながら否定している。 「ニヤけてるじゃない!」 「違うよ、俺は綾に言われることが一番嬉しいから……」 ──!! 今度は綾の方が照れている。 「奥様どうしましたか?」 今度は、修が綾を揶揄う。 「何でもないわよ」 修は、綾の涙を指で拭って、 「俺は幼い頃から綾のことが大好きだったんだよ、他の人なんて考えられない! まだ分からない?」 そう言われると綾はポーっとしている。 「なら、ずっと口で言って」 ──!! 「何を?」 「……言葉で言ってくれなきゃ分かんない」 修は──綾どうした? 今までなら恥ずかしいって、そんなこと言わせなかったのに……そうか、これもマタニティーブルーだからなのか? いや、涙脆くなるのは分かるが、全部それのせいにしてないか? まあ、可愛いからいいか……。 ニヤッと笑いながら…… ──最愛の妻なんだから、いくらでも言ってやる! 覚悟しろよ! 修は綾の頬に手を置き、 「綾、愛してる。俺には綾しかいない。どんなに綺麗
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第百三十四話 美樹と森川──もう一度部屋で

修は、いつものように迎えに来た倉田の車に乗った。 「なあ倉田」 「はい、何でしょう?」 「女という生き物は、少々分からないことを言うよな?」 「と言いますと?」 修は、昨夜の綾の言動を倉田に伝えた。 「言葉で言ってくれなきゃ分かんない! と言うから言ったら毎日言って! と言う。だから毎日言うと言ったら、冗談だと……逆にストレスだと。でも、たまに言って! だと。そのたまにとはどんなペースだと思う?」 ──!! 倉田も困った顔をして、 「それは……坊ちゃんが若奥様との空気を感じとって、今お伝えすべきだと思えば……そのタイミングなのでは?」 「う〜ん、そうだよな……それが一番難しい!」 でも、倉田は嬉しかった。 ──あれほど真剣な恋愛になど興味を見せなかった坊ちゃんが、若奥様と結婚され女心で悩んでおられる。こんなに嬉しいことはない。 ニコニコしていると、 「倉田! 俺が悩んでいるのがそんなに楽しいのか?」 「滅相もございません。若奥様の為に色々考えておられることが倉田は、大変嬉しゅうございます」 「そうか……」 修は昨夜、綾の思い出の品を見せてもらったことを告げた。 写真の中には、修が大好きだった花柄のワンピースを着た綾が写っていたし、何より自分と一緒に写っていた背中の写真。自分が持っている写真と同じだと思うと嬉しかった。 「やはり若奥様だったのですね」 「ああ、綾だったんだ」 会社に到着すると、森川が居た。 「おはようございます」 「おはよう」 修は──森川と美樹のことが気になっていた。 森川から今日の
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第百三十六話 美樹と森川──おめでとう

森川がシャワーを浴びて、バスタオルを腰に巻いて出て来た。 「バスタオル借りたぞ」 「うん……!!」 ──いや〜ん、拓カッコイイ〜 思わず美樹は、森川の胸に手を当て、 「凄い胸筋」 「ウッ、ああ鍛えてるからな」 美樹は、さらに手を下げお腹に手を当てる。 「腹筋も凄いね」 「ウッ、おお〜」 森川は美樹に触れられる度にドキドキしている。 美樹は森川の手を引きベッドへと促した。 森川が──「美樹、俺……」 美樹は手で森川の口を塞いだ。 美樹には分かっている。 「初めて?」 「!! ああ……」 「私でいい?」 「もちろん」 そう言うと美樹からもう一度丁寧にキスをした。 すると、自然に森川は美樹に覆い被さる形になった。 ──拓そうよ、キス上手…… すると、森川はキスをしながら美樹の服を脱がそうとするが、上手くいかない。 なので、美樹が自ら上衣を脱いだ。 ──!! 露わになった美樹の下着姿に、森川は一瞬驚いた。 とても綺麗なバスト、思っていたよりボリュームが有ると思ったからだ。 そこからは森川も男だ。 美樹のブラの紐を片方ずらした。 ただそれだけで、かなり興奮している。 「触れてもいいか?」 「うん」 ブラを外し……森川は、もう止まらなくなっている。 ──予習して来たから大丈夫! 美樹も森川に身を任せている。 ──拓って、こん
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第百三十七話 小さな男の子の真相

しばらく森川と美樹の恋愛に気を取られていたが、 修は──以前から倉田に頼んで、綾の母親の事故についても調べてもらっていた。 "初恋の女の子”が綾だと分かった時、なぜか修は胸騒ぎがしたからだ。 ──何かがおかしい…… まず、綾が入院していた時に、度々病院を訪れていた"鈴木”という男性。 そして、最近分かった綾の幼い頃の写真に写っている"小さな男の子”は、いったい誰なのか……。 美奈や継母、それに父親、身勝手な元婚約者昌浩、まともな判断が出来ない人たちと一緒に居た綾の傷ついた心。 修と結婚してからも、度重なる陰謀により綾を傷つけてしまった。 逮捕者が出た結末だったが、 修は──まだ終わっていないのでは? と母親の事故死の真相を知りたくなったのだ。 土曜日の朝── 修のスマホが鳴った。 「はい」 『坊ちゃん、お休みのところ朝から申し訳ありません』 倉田からの電話だった。 「いや構わない、どうした?」 修はまだ綾とベッドの上だ。 倉田は土曜日だと言うのに、真相を調べる為、早朝から動いてくれていたのだ。 倉田によると、やはり修の予感は当たり、綾の母親の事故は、ただの交通事故ではないと言うのだ。 「そうなのか?!」 『はい』 綾が隣りで目を覚まし、修を見ている。 倉田は──今から説明に行っても良いかと
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第百三十九話 父の告白に驚く

──!! 綾は修と顔を見合わせた。 修も驚き、首を横に振ったので知らないようだ。 「何を言ってるの?」 「お前には弟が居るんだ」 「弟? 誰が産んだの?」 綾は、あまりにもおかしな話に、今度はいったい誰に生ませた子なのかと呆れかえっていた。 すると父親は──「お前の母さんが産んだ子だ」と言った。 「は? そんなこと一度だってお母さんから聞いたことがないわよ」 綾がそう反論すると…… 母は綾が大病で入退院を繰り返していた頃に早産したようだ。 その為、その子は生まれてすぐに亡くなったと言って、知り合いの人に引き取ってもらい、アメリカで暮らしていたのだと言った。 綾は初めて聞く話に驚愕し頭が混乱した。 ──ホントこの人は、どこまで自分勝手で理性のないルーズな生活をしていたのだろう。 頭を抱える。 父親は初めて出来た男の子だった為、帰国した時には知人に頼んで、こっそり綾と遊ばせたこともあったのだと言う。 ──まさか! 綾は、持っていた写真を父親に見せた。 背中越しに写っていた"小さな男の子”との写真。 「ああ、そうだ、この子だ」 「!! この写真、貴方が?」 「ああ、こっそり撮ってアルバムに入れた」 綾はもう一つ気になっていた。 「私の財布に入っている写真は?」 「ああ、それは母さんが入れたものだろう。この写真が欲しいと言われたから。この頃の綾、可愛いかったな……」 綾の目には涙が溢れていた。 ──やっぱりお母さんだったんだ。 「なのに、殺そうとしたんだよね?」
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第百四十話 ヘアカットと胎動

綾は心機一転、やはり長い髪を切りショートカットにしたいと修に告げた。 すると修は──「分かった、今すぐ美容師に来てもらう」と言って美容師を手配した。 ──!! もうお腹は6ヶ月。 ジッと同じ体勢で座っていると疲れるので、素早くカットしてもらえる人が良い。 ソファーに座って待っていると、お腹の赤ちゃんがグニョグニョと激しく動き出した。 「あ〜修さん、今日に限って動きが活発よ」 「え、赤ちゃんが?」 慌てて駆け寄る。 「ええ、ほら」 修の手を取りお腹に当てる。 修は初めて立ち会った。 「うわ〜っ! ホントだ! 凄い!!」 修は、最初は感動し喜んでいたが…… ──お腹に何か違う物体でも入ってるんじゃないのか? そう思うほどグニョグニョと動き回っている赤ちゃんに驚いている。 いつも綾が「動いた!」と言った時には、全然動かなくて修は動く場面に立ち会えていなかったのだ。 「ほら、蹴られてる」 ──!! 腹が四角くなるほど足で大きく蹴っているようだ。 「スゲッ、これ足?」 修は少し引いている。 「足なのか手なのか分からないけど、足じゃない?」 修が赤ちゃんの足を撫で、掴もうとしている。 「何してるのよ?」 「コミュニケーショ
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