「ねえ、ユー。私、なにかよくないことしたかな?」 お昼休み、不意にエレンちゃんにそう言われた。「えっ!? 全然! 逆に、なんで?」「気を悪くしないでね。なんか、態度がよそよそしいかなって」 少し悲しそうな顔をする彼女に、罪悪感が芽生える。 ユシャンちゃん、レィナちゃんをそれぞれ見ると、二人とも頷く。「ごめん! ほんとに、そんな気なくて! 気分悪くしたなら、こっちこそ、ほんとごめん!」 あちゃ~。恋心を表に出すまいと、距離感が、遠いほうにバグっちゃったらしい。「そうだ、ユー。放課後、予定あるか? どっか寄ってこーぜ」 空気を変えようとしてか、レィナちゃんが話題を振ってくる。「ごめん。今日、相談室の予約が入ってるんだ」「スクカ? また、ユーには縁遠そうなところに、用があるもんだね」 ユシャンちゃんが、不思議そうな顔をする。わたし、幸せモードでずっと来たからねー。「とりあえず、なんか悩んでんのはわかった。立ち入るのもヤボだな。今日は、三人でお先に帰るかー」 レィナちゃんが、うーんと伸びをする。「ごめんなさい。実は、私も相談室の予約が」 おずおずと、手を挙げるエレンちゃん。「ありゃ、エレンもか。しゃーなしだな。ユシャン、二人でどっか寄ってこーぜー」「ん。いいよ」 そのとき、ふとわたしをちらりと見た、ユシャンちゃんの視線に、なんともいえない印象を受けました。「三人とも、ほんとごめんね。埋め合わせ、ちゃんとするから」 合掌して、頭を下げる。ラドネスブルグの人、合掌すると、「?」って感じの顔するのよね。 ◆ ◆ ◆ で、待ちに待ったスクールカウンセラーの先生だけど、アドバイスはお母さんと大差なくて、失礼だけど肩透かし感が。ただ、先ほどのやり取りに関しては、「好きという感情は隠さなくていいよ」と言ってもらいました。 ありがとうございましたとお辞儀して、相談室を出ると、エレンちゃんとばったり。「あ……えと、さよなら。また明日ね」「うん」 互いになんだか妙に気まずい感じで、入れ替わりになる。 彼女、一体どんな悩みを抱えてるんだろう? 力になってあげられたら、いいんだけど。 ◆ ◆ ◆ 家に着いて郵便受けを覗くと、アユムさんからの返信が届いてました! 急いで、リビングで確認! アユムさんからのお返事には、さらに
Last Updated : 2026-07-12 Read more