「卒業生代表、エレン・フェルマイン」 校長先生の長いお話の後、エレンちゃんの答辞が始まった。 体育館内に、きれいで聞き取りやすい声が響き渡る。「――以上です」 読み終え、例をして壇上を去るエレンちゃん。立派だったよ! ぱちぱちと拍手。 続いて、五年生代表の「贈る言葉」。 じ~ん。次は、あなたたちの番だもんね。あと一年、頑張ってね! またも拍手。 続いて、卒業証書を受け取っていく。「ユーフラジー・マヌエルさん」「はい!」 壇上へ上がり礼をし、「以下同文」という言葉とともに、証書を受け取り、礼。名前が最初の子、ちょっといいな。 そして、校歌斉唱。 最後に、校長先生がまた長いお話をして、ついに卒業式が終わりました。「は~……なんつーの? カンガイ深いよなあ」 レィナちゃんが、もう通ることはない路を歩きながら、余韻を噛みしめる。「これで、小学校生活、終わっちゃったんだね」 エレンちゃんも同様だ。「もう一回、小学生やってみたい?」 いたずらっぽく言うユシャンちゃん。「それも面白いかもね」 ミステリアスな笑みで返す。「中学の制服、かわいいといいなー」「ユーは、やっぱそこか」 レィナちゃんが苦笑する。「そーだよー。そこ、一番大事! あと、同じクラスになれるか、も!」「それな!」 ユシャンちゃんが、ビシッと両指で指差す。「このあと、どうしよっか」 エレンちゃんが、顎に人差し指を当て、天を見ながら思案する。「みんな、うちに来てよ! お父さんたちが、卒業記念ケーキ焼いてくれてるんだ!」「いいね、卒業ケーキ!」 一同同意し、昨日に引き続き、我が家で卒業パーティーです! ◆ ◆ ◆「ただいまー!」「おかえりなさい。みんなも、いらっしゃい」 お母さんが休憩中だったようで、みんなと挨拶。「ユーちゃんから聞いてるかもしれないけど、ホールケーキ用意したから、みんなで食べてね」「ありがとうございます!」 みんなでダイニングで腰掛けて、切り分けを待つ。今回は、ショートケーキ! チョコプレートに、「卒業おめでとう!」って書いてある。ありがとう、お父さん、お母さん! プレートは、わたしがいただいちゃいました。かわいいなあ。「いただきます!」 さっそく、プレートをぱくっ。ぽりっ、ぽりっ! う~ん、甘~い! 美味しい~!
Last Updated : 2026-07-13 Read more