「ユーちゃん、まだかい?」「ちょっと待って~。メイクが決まらないの~」 お父さんに急かされつつ、メイクで試行錯誤。「お母さんもだけど、女性の支度って時間かかるよねえ。向こうさん、待たせたら悪いよ?」「わかってるけど~。……どう、お母さん? おかしくない?」「うん。きれいよ。バッチリ!」 少し、時間オーバーしちゃったかな? 急いで行かないと! 今日は、アユムさんと会う日! どんな人なんだろう? 期待半分、不安半分……。 ◆ ◆ ◆ 互いに、ちょうどいいでしょうと提案したのが、駅ビルの喫茶店。初めて来たけど、落ち着いた感じのカフェ。 目印に、ジュニア向けファッション誌を机の上に置いてあります。「失礼します。マヌエルさん?」 不意に、イケメンさん……声で、女性だとわかるけど、そんな人に話しかけられました。お父さんらしき、おじさんと一緒です。「はい。もしかして、トマルナーさん?」「はい! こうして会うのは、はじめましてですね。お向かい、いいですか?」「どうぞ!」 着席して、それぞれ飲み物を注文するお二人。「はじめまして。アユム・トマルナーです」「父の、アルク・トマルナーです」 頭を下げて、自己紹介してきます。「はじめまして。ユーフラジー・マヌエルです」「父の、ジャン・マヌエルです」 こちらも、頭を下げて自己紹介。 なんだか急に、保護者同伴というのが、恥ずかしくなってくる。アユムさんも照れてる。ふふ。お互いに、お年頃ですね! とりあえず、女子中学生というのは、ほんとだったようで。私より、少しお姉さんだね。ちょっと、レィナちゃんに雰囲気が似てるかも。 その後は、子供同士、大人同士でトーク。「あの。アユムさんのお知り合いの、ユーフラジーさんって、どんな方なんでしょうか?」「教会で出会った、女の子の幽霊でね。ボクたちが、昇天させてあげたんだ」 そう言う顔は、どこか寂しげ。「幽霊ですかー。同じ名前のよしみで、一度会ってみたかったですね」 アップルティーを一口。「疑わないんだね?」「わたしも、転生してますし。アユムさんを疑うのも失礼ですし」「ボクも、転生者だからねえ。バーシ……ボクの彼女なんだけど、この子が大のオカルト好きでね……」 へー、彼女さん! アユムさんも、女の子と付き合ってるんだ! その後、互いの友人の
Last Updated : 2026-07-12 Read more